【からつボート・GⅢウエスタンヤング】6枠から〝激アツ〟2着、前原大道が予選突破へ1日早い勝負駆けに挑む
からつボートの「GⅢ第11回ウエスタンヤング」は17日、予選後半戦の開催3日目を迎える。 望みをつないだ。前原大道(27、岡山)は6枠の2日目5R、ピット離れで劣勢だった5枠の竹之内極を抑え込み5コースを手に入れると、1周1マークでは鋭い差しから好位へ浮上。今節初白星は奪えなかったが、〝新SG覇者〟定松勇樹と首位を争う見せ場を作り2着を確保した。 「6枠での2等はアツいし、ピット離れで5コースを取れたのも正解でした」 初日は4、5着と舟券に絡めず、前半3Rでは不良航法の減点10。「この大会は相性が悪い。みんなうまくて自分が焦っているのもあるんでしょう」と過去にも苦戦したヤングバトルで今節もいきなり窮地に立たされたが、外枠克服の力走で悪い流れを断ち切った。 とはいえ、予選突破へはさらなるポイント挽回が必須。「初日のマイナスからチルトを0度に上げてペラも大幅に叩きました。直線は戦えるけど回り足がよくない。普通にターンできるけどまだ舟の返りが甘い感じがします」と慢心はなく上積みへ思索を巡らせる。 「定松選手は強いしストイックですね。自分はまだまだだし、見習わないといけないです」と年齢も登番も後輩のSG覇者をリスペクトするが、自身も来月からはA1初昇級と着実に力をつけてきた。選考勝率でもPGⅠヤングダービー初出場圏に付ける岡山の成長株が、1日早い勝負駆けとなる3日目2、8Rで白星奪取へ躍動する。(小出大輔)