巨人伝説の助っ人が新助っ人を絶賛「本当に素晴らしい打者。彼の加入は巨人にとって非常に大きい」3戦連続猛打賞で打率4割4分1厘
◆日本生命セ・パ交流戦 巨人3―4ロッテ(5日・東京ドーム) 最後まで諦めなかった。2点を追う9回2死一、二塁、巨人のエリエ・ヘルナンデス外野手(29)は益田の低めの135キロスライダーに食らいつき、中前へはじき返した。1点差に迫るタイムリーで、3戦連続の猛打賞。巨人では2009年の8月25~27日のラミレス以来、15年ぶりの偉業に「チームに貢献できているということなので、いい結果が出て非常にうれしいです」と手応えを口にした。 【動画】ヘルナンデス8戦連続安打! まずは初回1死、1ストライクから種市の高め151キロ直球を右前へ運び、デビューから8試合連続安打を記録すると、3点を追う6回先頭でも左前安打。この試合の3安打を含め、デビューから8戦で34打数15安打、打率4割4分1厘、2本塁打、9打点。驚異的な成績を残す助っ人の活躍に、阿部監督も「素晴らしい活躍をしてくれているので、続けてほしいなと思います」と目を細めた。 伝説的な助っ人と縁ができた。このゲームは「レジェンズデー」。助っ人では初のNPB通算2000安打を達成し、09年には猛打で巨人を日本一に導いたラミレス氏が、始球式を務めた。後輩助っ人について「本当に素晴らしい打者。コンパクトなスイングで大振りをしないし、ホームランを打てるパワーも十分ある。日本の投手に柔軟に対応できる打者だし、彼の加入は巨人にとって非常に大きい」と太鼓判を押した。その言葉通りにヒットを連ねた。 守っても5試合続けて先発したライトからセンターへと守備位置を移し、違和感なくプレー。米国時代はマイナーリーグで様々な球場や環境下で出場した。「アメリカの時はいろいろな球場で試合をした。太陽やライトの位置、芝生の状態などをしっかり確認してアジャストするようにしている。その経験が今につながっている」。入念な準備と、高い適応能力が異国での快進撃を支えている。 攻守で日に日に存在感を増す助っ人は「毎日自分の仕事をしようという思いで、球場に来ている。ベストを尽くすだけです」と言い切った。ラミレス氏のように日本一に導き、新たなレジェンドとなる。(井上 信太郎) ◆記録メモ ヘルナンデス(巨)が3試合連続で1試合3安打以上の猛打賞。巨人で3試合連続猛打賞は、09年8月のラミレス(巨)以来。巨人の外国人選手では54年に2度記録した与那嶺要、ラミレスに次いで3人目だ。巨人の連続試合猛打賞の最長は、47年5月に山川喜作が作った4試合連続。6日にヘルナンデスが球団記録に挑戦する。
報知新聞社