「そんなおじさんがいてもいいんじゃねぇかな」現役最年長50歳Jリーガー伊東輝悦選手“清水が生んだサッカーの申し子”からのラストメッセージ【引退会見全文掲載】
Q.クラブを支えてきたファン、サポーターへのメッセージを 伊東選手:もうこれからもサッカーを楽しみましょうということ。もうそれに尽きます。 Q.沼津というクラブに伊東選手が残せたのは 伊東選手:自分ではわからない。周りの方がどう思ってくれたか、それを聞きたいぐらいです(笑) Q.若い選手に聞けば、「テルさんがやってるから自分も頑張らないと」そういう存在として見ている。 伊東選手:そう思ってくれたらうれしいですね。 Q.こんなおじさんがいても面白いなと言っていたが。 伊東選手:なれてよかったです。妻や家族には、ちょっといろいろ負担をかけたかもしれないですけども、運もよく、支えてもらえて、もう自由にきたので、個人としてはもう言うことないです。もう十分過ぎるほどプレーした方と思います。 ■「ここでやるのか」秋田での衝撃 Q.フランスワールドカップに日本代表に選ばれて、J3にも行かれて、すべてのカテゴリーを経験されたが、このキャリアをどう振り返るか。 伊東選手:J1でやっている頃はピッチやクラブハウスなおど。非常に恵まれた環境でプレーさせてもらったし、J2、J3ではよりタフな環境でやることになったし、長野であったり、秋田など雪があるところでは「こんな感じでやらなきゃいけないんだ」みたいなのを体験して、本当にいい経験になったというか、ただ、どのカテゴリーにいっても、やっぱりサッカーを好きだ、愛している方たちがたくさんいて、それを支えてくれているファンの方がたくさんいて、ずっと僕はプレーを続けられて幸せだったってこと。 Q.これはやっぱり、すごかったなっていう経験は。 伊東選手:僕が一番驚いたのは秋田に行ったとき。雪があって、プレシーズンの頃だと思うんすけど、一応練習場の住所を送られてきて行ってみると、港みたいなところで、こんなとこにあるのかと思っていたら、音が漏れてくるんですよ。倉庫みたいとこ、そこを覗いたらそこでトレーニングをやっていた。「ここでやるのか」って思って。本当狭いからグループを二つに分けたりとか、工夫してやったりしたんですけど、あれが一番驚いたかもしれない。それはそれで楽しかったですよ。