2000年代の大ヒットバンド「175R」SHOGO セブ島に移住、日本人街をプロデュースする今 #令和に働く
“青春パンク”を掲げ、2003年に「ハッピーライフ」でメジャーデビューを果たしたロックバンド、175R。2023年にはシングル曲「旅立ちの唄」がテレビアニメ『遊☆戯☆王ゴーラッシュ!!』(テレビ東京系)の2年目後期エンディングテーマに起用されるなどし、幅広い層から人気を集めている。そんな175RのボーカリストであるSHOGOは、2018年より家族でフィリピン・セブ島へ移住した。現地ではどんな暮らしをしているのだろうか。 【写真】セブ島での生活を満喫する175R SHOGO
子育てや教育に感じるメリット
SHOGOがセブ島へ移住した一番の目的は、子どもたちの英語教育。アメリカ、イギリスに次いで英語人口が世界3位と言われるフィリピンでの生活とあって、「当初の目的通り、子どもたちは生活のなかで自然に英語を覚えることができています。特に小学2年生の娘は普段から英語を喋っています。フィリピンは7000以上の島でできている国で、セブ島はビサヤ語、マニラなどはタガログ語……と公用語が分かれていて、たとえばビサヤ語とタガログ語でもかなり言語が違うので、基本的に会話では英語がよく使われるんです」と順調に英語力が身についているそうだ。 そういった英語人口の多さもあり、フィリピンは経済などさまざまな面で国際化が進んでいる。加えて平均年齢が若いことなどから、今後発展していく可能性が高く、過去には“もっとも投資すべき国”に選出された。 そのようななかで子どもに対する大人の接し方に感心させられたそうで、「レストランで食事をしていて、子どもが飽きて騒がしくすると、日本では怒ったり、厳しい目を向けたりする人もいます。でもこちらはお店のスタッフなどまわりの方が一緒に面倒を見てくれるんです。気軽に抱っこもしてくれて、『この間にゆっくりご飯を食べてね』って」と大らかな場所であると話してくれた。 また、子育ての環境についても「フィリピンは家政婦文化が定着しているので、いわゆるワンオペ育児にはなりにくいんです。日本ではワンオペ問題が深刻化していますよね。親が育児で心を病んでしまうなどし、その結果、悲しい出来事が起きたりします。でもフィリピンは金銭的にも心のハードル的にもそれほど負担なく家政婦の方を雇えて、子どもたちを見てもらうこともできます。また、家政婦さんなどと日常的に接することで英語も学べるので、教育面でも好影響を及ぼします」と、メリットを感じているそうだ。