「シャインマスカット甘~い!」五戸の生産者団体、町内全小中学校の給食に提供
生産者団体「南部地方シャインマスカットの会」顧問の手倉森一さん(五戸町倉石)が23日、自ら栽培したシャインマスカット70房2千粒を、五戸町内全小中学校の給食に提供した。この日、町立倉石小(大岡忠信校長)4年生の教室で給食会が開かれ、児童は大粒のシャインマスカットにかぶりついていた。 今年88歳の米寿を迎えた手倉森さんは、地域に恩返しがしたいとの思いから、シャインマスカットの提供を決めたという。 この日は、町内で生産されている野菜や特産品をふんだんに取り入れた、月1回の「おんこちゃん給食」の日。青森シャモロックを使ったそぼろ煮やせんべい汁などが並び、シャインマスカットは一人2粒ずつ提供された。 給食会では、手倉森さんがシャインマスカットの栽培を始めたきっかけを説明。高齢者でも栽培しやすいところに目を付けたエピソードなどを明かし、児童らは感心した様子で聞き入っていた。 皆川翠さんは「甘くておいしかった。また給食に出てほしい」と語った。 手倉森さんは「楽しそうな表情で食べてくれたのがうれしい。子どもたちの中から、将来シャインマスカットの栽培に興味を持って取り組む人が出てほしい」と期待した。
デーリー東北新聞社