キロルをしのぶ 釧路市動物園が献花台を設置
釧路市動物園(鈴木貴博園長)は14日、園内中央広場休憩所に、8日に死んだホッキョクグマ「キロル」(雄、15歳)の献花台を設置した。全国から届いた花や写真、手作り人形などであふれた献花台には、死を悼む多くのファンが訪れ、往時をしのんでいる。 キロルは2008年、円山動物園(札幌)で誕生。帯広、静岡県浜松市の動物園を経て、16年4月から同園で飼育展示していたが、急性壊死性筋膜炎と敗血症で命を落とした。 同園は鳥インフルエンザの影響で休園していたため、14日から通常営業を再開。献花台には「思い出をありがとう」「忘れません」などのメッセージを添えた花や写真、羊毛フェルト人形などが並び、キロルの動画も見ることができる。 札幌から来た女性(65)は帯広や浜松にも通い、キロルを見守ってきた。「言葉が分かるのか表情豊かで人間の顔も識別できているようだった。さみしいがゆっくり休んでほしい」と声を詰まらせた。同園の応援団「ツヨシプロジェクト」の田村悦子代表は「こんなに早く天国に行くとは想像もしていなかった。安らかに眠ってほしい」と話していた。
釧路新聞