浅野忠信、演技指導にスタンス崩さず 大森立嗣監督「わかりましたって言うけど全然変わらない」
日テレNEWS NNN
俳優の浅野忠信さん(50)が18日、福士蒼汰さん(30)、大森立嗣監督らと共に、映画『湖の女たち』の公開記念舞台挨拶に登壇。撮影現場で浅野さんに演技指導をしたという大森監督が、浅野さんの俳優としてのブレない姿勢を明かしました。 【画像】沖縄国際映画祭のレッドカーペットに登場した浅野忠信 映画は、湖畔の介護施設で起きた老人の殺人事件をきっかけに、登場人物たちが一心不乱に真実を求める姿を描いた物語。浅野さんは、福士さん演じる若手刑事・濱中圭介の先輩で、殴る蹴るなどパワハラをする伊佐美佑刑事を演じます。 イベントで、出演を決めた理由について聞かれた浅野さんは「いろいろひどいことを後輩にする役ではあるんですけど、その背景になんで彼にそういう人間性が生まれてしまったのかというのもきちんと描いてもらってましたから、彼の絶望というか、その裏返しというのが演じていてやりがいがありました」と明かしました。
■大森立嗣監督、大ファンである浅野忠信との思い出
大森監督は撮影について、福士さんや松本さんらには細かい演技指導は行わなかったものの、浅野さんには細かく言っていたと振り返り、「浅野さんにはちょこちょこ(演出を)入れて、浅野さんは“わかりました!”って言うんだけど、“じゃあもう一回やっていいですか?”って言ったら、“はいっ!はいっ!”とか言って、全然(浅野さんは演技が)変わらないんですよ。それで浅野さんと食事に行っていろいろ話して、自分がちょっと考えすぎていたのが、浅野さんと話してパーンと開いた感じがあった」と、浅野さんから影響を受けたというエピソードを披露。 さらに、“俳優・浅野忠信”が昔から好きだったという大森監督は「昔、浅野さんに勝手にケンカみたいなことをふっかけたことがあって、そして浅野さんにめっちゃ怒られて、もう30年くらい前の話なんですけど。それくらい好きで、でも仕事する機会がなくて、今回が初めてで興奮してたかもしれないです」と、浅野さんとの思い出を語りました。 こうした大森監督の話を照れながら無言で聞いていた浅野さんに、福士さんが「浅野さん何も言わないんですね、こういうとき」とつっこむと、浅野さんは「もう全部その通りなので」と恥ずかしそうに答え、会場は笑いに包まれました。