木村拓哉主演ドラマ『Believe-君にかける橋-』に出演! s**t kingzのshojiがダンサー流の役作りを明かす
人間の心理は全部身体に出ると思う
――shojiさんは2020年の日曜劇場『半沢直樹』で俳優デビューして以来、コンスタントにドラマに出演していますが、役作りのスタンスに変化はありましたか? 毎回いろんな人に相談しますし、悩むし、探り探りで役作りをしていますが、僕の場合は“身体のカタチ”を決めるところから入ることが多いです。まだまだ経験は浅いですが、振り返るとこれまでいろんなアプローチを試してきました。僕は今までダンスという分野で身体を使って表現してきたし、人間の心理って結局は全部身体に出るものだと思っています。であれば、先に形を考えていけば、自然とその人間性が見えてくるんじゃないかな、と。歩くときのスピードや重心の置き方、背筋の伸び具合、会話の際に首を傾ける角度、身振り手振りの強弱や動き方……そういう動きを一つひとつ自分の中で見つけていきながら、気づいたことをノートに書いていきます。 ――ダンサーならではの役作りですね。でも、全身の神経をコントロールするためには、本番のかなり前から作り込んでおく必要があるのでは? そうですね。だから今回は撮影に入る2~3週間前から坊主にして、坊主頭の自分に見慣れるところから役作りを始めました。そして頻繁にスタジオに行って、台本にはないいろんな場面を想定しながら赤塚の動きをシミュレーションしました。それを本番では無意識レベルで出せるようにしたいと思っています。 ――セリフだけを入れて現場に行くタイプの俳優さんも多いと思いますが、shojiさんは動きを入れることを重視しているわけですね。 一流の俳優さんの中には、本番直前に台本を読むだけで素晴らしいお芝居ができてしまう人も稀にいるんですけど、僕は到底そんなレベルではないですし、きっとこの先も一生そうはなれない(笑)。頭の中で思い描くだけで心の奥底まで気持ちが染み込んだお芝居ができるタイプではなくて。もちろん台本も繰り返し読みますが、同時に身体を動かしてみて、ようやくその人が入ってくるタイプの人間なんだと思います。少なくとも、今はそのやり方が僕に合っている気がします。