大谷翔平がドジャース同僚の妻にプレゼントして話題に! ポルシェのEV「タイカン」を公道試乗!!
そうなると、運転感覚は従来のポルシェと違うことになる。記者がタイカンからポルシェの味を感じたのは素人の思い込みなのか? 「いやいや、そんなことはない(笑)。EVとガソリンモデルには意外と共通点が多く、ブランドのこだわりは私も感じました。まず先に述べたダイレクトな操舵感覚です。加えて後輪の接地性の高さですね。峠道の走行中に危険を避けるときでも、後輪がピタリと安定している」 タイカンがポルシェブランドのクルマだと感じる部分はほかにもある。 「モーターは静かですが、高回転域になるほど加速が鋭さを増していく感覚は、EVである以前にポルシェだと実感させてくれますよね」 つまり、タイカンにはポルシェ伝統の味が染み込んでいるわけだ。それはなぜか? 「例えば、日産だと、必ずしも軽EVのサクラとスーパースポーツのGT-Rに共通性を持たせる必要はない。むしろ、パワーユニットや車種の性格により運転感覚が違っていい。それはサクラなら価格や電費面のほうが重要視されるからです」 一方、高級ブランドであるポルシェのユーザーは違う。 「ポルシェのような高級ブランドでは、統一の取れた味わいは必須条件となる。なぜなら、ファンはポルシェブランドに共通する運転感覚に対して対価を払うからです」 そのポルシェの姿勢は、4ドアのEV・タイカンでも変わらない。 「デビュー4年ちょっとで、約15万台を販売しています。その高い人気が証拠ですよね」 2月7日、ポルシェジャパンは改良を施したタイカンの予約受注を開始した。価格は1370万~2746万円。ボディや装備、そして性能と、ありとあらゆる部分にガッツリ手を入れたという。新型タイカンにもぜひ乗ってみたいぞ! 取材・文/週プレ自動車班 撮影/望月浩彦