《キッチン用品の寿命・買い替えの目安》「鉄製フライパンは半永久的に使える」「木製まな板は5~7年」「スポンジは月1回の交換を」…専門家が解説
「もったいないから……」と同じ物を長く使う人もいるだろうが、あらゆる物には“寿命”がある。寿命を過ぎた後も使い続けると、大きなリスクを招くことも……。そこで、キッチン用品の寿命や長持ちさせるコツ、買い替えのタイミングなどを専門家やメーカーにリサーチ。読者が実際にどれくらい使い続けているのか、アンケート結果(『女性セブン』の読者、全国の20~80代男女3491人が回答、回答期間2024年9月3~18日)と比較しながら、理想の寿命をひもとく。【全3回の第3回】 【表】家電の寿命の目安となる「補修用性能部品の保有期間」
【フライパン】鉄製は半永久的に使えるが、フッ素樹脂コーティング加工は短め
【アンケート結果】約81%が年数に関係なく使用。3年未満は約4% 「鉄製はお手入れ次第で半永久的に使えますが、フッ素樹脂コーティング加工のフライパンは、急激な温度変化に弱いので、空だきしたり、熱々のフライパンに水をかけて一気に冷ましたりしないこと。すぐ洗いたいときは湯を使いましょう。また、調理は中火以下が基本。金属のヘラを使うとコーティングが剥がれる恐れがあるので、木製やシリコン製を使うようにしましょう」(暮らしスタイリストの河野真希さん・以下同) ●フライパンの理想の寿命:フッ素樹脂コーティングは1~3年、鉄製は半永久的 「フッ素樹脂自体は人体への影響はないといわれていますが、コーティングが剥がれると、食材がくっつくなど使い勝手が悪くなります」
【まな板】水で濡らしてから使うとにおいや汚れがつきにくい
【アンケート結果】約85%が年数関係なし。約10%が3年未満で廃棄 まな板は、木製だろうとプラスチック製だろうと、包丁の傷あとに汚れがたまりやすく、雑菌がつきやすい。「使用後は放置せずに、使ったらすぐに洗うこと。肉や魚を切った後、熱湯をかけて除菌する人もいますが、それは間違い。熱湯をかけると、表面に付着した食品のたんぱく質が固まり、かえって汚れが落ちにくくなります。洗うときは水かぬるま湯で。また、素材に関係なく、水に濡らしてから使うのが基本です。そうすることで水の膜ができ、においや汚れがつきにくくなります」。 ●まな板の理想の寿命:木製は5~7年、プラスチック製は2~3年 「傷が目立つ、黒ずみなどの汚れやにおいが洗っても落ちない、形が反ったりゆがんだりしていたら、衛生的にも不安が。すぐに交換しましょう」