《キッチン用品の寿命・買い替えの目安》「鉄製フライパンは半永久的に使える」「木製まな板は5~7年」「スポンジは月1回の交換を」…専門家が解説
【スポンジ】毎月1日に交換するなど習慣化する工夫を
【アンケート結果】約65%が劣化するまで。約27%は1か月未満 「スポンジの中に汚れを残さないことが大切です。使用後はしっかりと洗い、充分にすすいでから乾かしましょう。煮沸消毒をするのは間違い。スポンジの繊維を傷め、劣化を早めてしまいます。消毒する場合は、酸素系の漂白剤を使ってください」 ●スポンジの理想の寿命:約1か月 「上記は目安。泡立ちや水切れが悪い、におうなどが見られたら雑菌が繁殖している可能性があるのですぐ交換を」
【布巾】水に濡れた布巾は 雑菌だらけ!
【アンケート結果】約65%はにおったら交換。1か月未満での交換は約27% 「濡れた布巾を放置すると、数時間で雑菌だらけになります。嫌なにおいがするようになったら交換するという人も多いですが、そのときはすでに雑菌が繁殖している状態。衛生的に使用したいなら、1~2か月を目安に交換するのがおすすめです」 ●布巾の理想の寿命:1~2か月 「吸水が悪くなったり、黒いカビが出てきたりしたら交換を」。手間と衛生面からキッチンペーパーを使用する人も増加。 ●【保存容器】カレーなど油分の多いものを入れて加熱は× 【アンケート結果】約92%が劣化するまで。約5%が1年未満で廃棄 「明確な寿命はありませんが、色移りしたり、においが取れなくなったり、ふたがゆがんで閉まらなくなったりと、経年劣化が見られたら交換を。電子レンジ対応でも、カレーなど油分を多く含むものを加熱すると容器が溶けることがあるので注意」 ●保存容器の理想の寿命:色・におい・ふたのゆがみで判断 「色やにおい移りには、アルコール除菌スプレーが効果的。油汚れを洗うときはキッチンペーパーで拭いてからが◎」
【家電】定期的に買い替えた方が「省エネ」効果が高く、電気代も抑えられる!
【アンケート結果】10年未満で買い替えていたのは約6%。約91%は問題がなければ何年でも使い続けていた! キッチンには、冷蔵庫や炊飯器、電子レンジなど家電もたくさんある。そんな家電の寿命の目安となるのが「補修用性能部品の保有期間」だ(掲載表)。 「これは、家電製品が故障したときに修理するための部品をメーカーが保有しなければならない期間のこと。経済産業省の通達に基づいて設定されています。保有期間内であれば壊れてもメーカーに修理を依頼できますが、期間を過ぎた場合は修理ができない可能性が高い。つまり、部品交換を伴う修理ができなくなったときが、その家電の寿命となります」(IT・家電ジャーナリストの安蔵靖志さん・以下同) 保有期間を過ぎても使えるが、予兆もなく壊れる可能性は高くなる。 「古い家電を使い続けるのは安全面だけでなく、省エネの観点からもおすすめできません」 新しい家電ほど省エネ設計に。家計のためにも定期的な見直しを。 ●電源タップの理想の寿命:約5年 家電の中でも読者が最も長く使い続けている電源タップだが……。「5年以上使い続けるとコードやプラグが劣化、破損します。内部にほこりがたまって火災につながることもあるので要注意」 (第1回から読む) 取材・文/鳥居優美 ※女性セブン2024年11月14日号