公道に空いた「大きな穴」でタイヤがパンク…!私のせいではないですが、どこかで「補償」してもらえるのでしょうか?
車で公道を走行中、老朽化により大きな穴が空いていたり、段差があったりする道路を見かけることがあるでしょう。 その大きな穴や段差によってタイヤがパンクするなどした場合に、修理は自費で行う必要があるのかと、気になる方もいるかもしれません。 今回は、このような状況で車が壊れたり、タイヤがパンクしたりした場合に、どこに連絡をすればよいのかについてご紹介します。 ▼ガソリンスタンドで「タイヤが消耗していて交換しないと危険」と言われた! すぐに換えるべき? 交換時期の目安についても解説
公道に空いている巨大な穴や段差で車が壊れたときは?
穴や段差など、公道の障害物が原因で車が損傷した場合は、道路の管理者から補償してもらえる可能性が高いでしょう。道路の管理者は、国道の場合は国、都道府県道の場合は管轄の自治体です。 国家賠償法第2条1項によると、道路や河川など公の営造物の設置または管理に瑕疵(かし=欠陥のこと)があったために他人に損害を生じたときは、国または公共団体は賠償する責任があるとされています。 さらに道路法の第12条と第13条でも、国道の新設や改築、維持や管理は、国土交通大臣が行うという規定があります。 同法の第15条と第16条によると、都道府県道は、その道路を管轄とする都道府県が管理を行い、市町村道は、その路線がある市町村が管理を行うとのことです。
自動車のパンク修理の相場は?
国家賠償法や道路法による補償が認められなかったり、交通事故証明書の発行の申請をしなかったりした場合などは、自動車のパンク修理の費用を自己負担する必要があります。 自動車のパンク修理の費用は、パンクの程度によって異なる場合もありますが、オートバックスでは1カ所1650円~、イエローハットでは1カ所2200円~です。パンクの症状によっては、より高額な費用がかかってしまったり、修理できなかったりするケースも想定されます。
警察署にも連絡して事故証明を取ってもらう
公道の欠点によって車に損傷が生じた場合に、補償を受けるための手順についてご紹介します。本来、補償が受けられる事故やトラブルの場合であっても、適切に申請をしなければ、補償が受けられない可能性があるため、正しい手順を理解することが重要です。 公道の穴などの欠陥が原因でパンクが生じた際には、まず警察署に連絡して、交通事故証明書を発行してもらいます。 岡山市の公式サイトにも、「道路管理者に賠償の責任がある場合は、各管理者に連絡をしたうえで、警察署にも連絡をして、事故証明を取ってください」といった記述があります。