生産地は中国…かつての“ニセモノの里” パリオリンピック・公式グッズ
市場には「知的財産権の保護」を訴える看板が掲げられていました。ここ数年、当局の厳しい取り締まりで、偽物が激減。長年、アメリカ政府に“悪質な市場”に認定された“ニセモノの里”は“本物の生産地”へ変貌を遂げていたのです。 ◇ ところが、日が暮れ、市場から少し離れた場所を訪ねてみると… 記者 「にぎわってますね、いっぱいお客さんがいる」 ずらりと並んでいるのは、有名ブランドのロゴがかかれた品々でした。
その値段は… 店員 「これは120元(約2500円)」 ──こっちは? 店員 「こっちは180元(約3800円)」 激安の偽物でした。 記者 「あちこち偽物だらけです。こちらはブランド品の鞄があって、こっちはスニーカーの偽物ですね。ナイキのスニーカー、80元(約1700円)で販売されています」 当局の目をかいくぐり、昼間は姿を消していた“偽物”が、夜の市場にはまだ存在していたのです。 技術を高め、世界の工場として生産力をつけた中国。今回のパリオリンピックをきっかけに“偽物大国”から本当に脱却できるのか、問われています。