ドラフト上位候補の大商大・渡部が4冠!6季連続V 逆転サヨナラお膳立ての犠打「記録はどうでもいい」
「関西六大学野球、大商大2-1大経大」(16日、マイネットスタジアム皇子山) 3回戦2試合が行われ、大商大が大経大に2-1でサヨナラ勝ちし、リーグ新記録となる6季連続優勝を果たした。今秋ドラフト上位候補の渡部聖弥外野手(4年・広陵)は自己判断で犠打を敢行してサヨナラを演出。最優秀選手賞など4つのタイトルも手にした。龍谷大は大院大を3-0で下して3位となった。大商大は11月1日から神宮切符をかけて関西地区大学野球選手権に挑む。 渡部は迷うことなくバットを寝かせた。相手も味方もヒッティングと疑わなかった局面で小技を敢行。成功させると雄たけびを上げてナインのボルテージを一気に引き上げた。 「絶対やろうと思っていました」。1点を追う九回無死一、二塁の初球で投前に犠打を決めた。富山陽一監督(59)の指示は打てだった。さらにはここまで通算119安打で連盟記録更新もかかった打席。「記録はどうでもいい。チームを勝たせたかった」と自らバントを選択。主砲の自己犠牲で流れが変わり、逆転サヨナラ勝利で優勝を決めた。 この日は2人態勢の阪神含む3球団が視察。ドラフト前最後の試合で野球脳の高さをアピールした。最優秀選手賞に加えて打率・438で首位打者に輝き、ベストナインなど4冠で大学最後のリーグ戦が終了。ドラフト上位候補として申し分ない結果を手に運命の日を待つ。