「反射材」で交通事故防止を!県警が利用を呼びかけ「体が動く部分に着けるのが効果的」【長崎】
テレビ長崎
日暮れの時間が早くなるこの時期に、歩行者の交通事故を減らそうと県警では「反射材」の着用を呼びかけています。 ピカっと光る反射材、どのぐらいの効果があるのか取材しました。 今月9日、長崎市新大工町で警察官6人が、反射材付きのマスクやリストバンドなどを配布しました。 日暮れが早くなったこの時期だからこそ、反射材の使用をと呼びかけます。 警察官 「ピカーと光って存在がわかる。暗くなっているので、夕方など早めに着用していただけたら」 県警によりますと県内では今年10末までに1982件の交通事故(人身事故)が発生し、20人が亡くなりました。 このうち歩行中に交通事故に遭って死亡したのは5人の高齢者を含む7人で、いずれも反射材を着用していませんでした。 車のライトなどが当たると光り、ドライバーに自分の存在を知らせることができるのが反射材です。 反射材を着用しているのとしていないのとでは、車からの見え方に大きな違いがあります。 KTN記者 「私も反射材を着けてみました。車の中からはどういった見え方がするんでしょうか」 車から約30メートル離れた場所に立っています。 反射材をつけていないと・・・ 遠くを照らせるハイビームでは姿を確認することができますが、近くしか照らせないロービームだと、ほとんどその存在はわかりません。 一方、反射材をつけると・・・ ロービームでは上半身に着けたタスキはあまり見えませんが、手足の反射材はしっかりと確認することができます。 さらにハイビームにすると反射材全てが光り、人の存在をしっかり示すことができます。 反射材は、着用する場所によって効果が違います。 県警本部交通企画課 山口直樹 警部 「手や足首など、体が動く部分に着けるのが効果的。身体の下の部分に着けたほうがドライバー目線になると早く気付ける」 町の人は・・・ 高齢者(70代女性) 「夜歩くときは(反射材を)つけている」「暗い洋服を着ると見えないから運転手の人も大変だと思う」「夜はやっぱり怖いから安全対策でいいかなと思う」 親子 「子供1人で歩くこともあるので、反射材があれば安心して歩けるかなと思った」 一方で、反射材をつけていないという声も・・・ ★高齢者(70代男性) 「いくつかもらったけど貼り付けるやつなどつけていない」「面倒くさいから」 県警の取り組みにも関わらず、なかなか普及が進まない反射材ですが、早朝や夜間のウォーキングなどで自分の身を守るためにも身に着けてほしいと担当者は強調します。 山口直樹 警部 「年末となると日暮れが早くなって夜の時間が長くなる。夜の時間はドライバーにとっては非常に見えにくく、危険を認識しにくい状況がある」「反射材を活用するとか、明るめの服を着るとか、ご自身の身を守るような行動を取っていただけたら」 自分の存在をドライバーに知らせる反射材。 次の被害者を生まないためにどうすれば身に着けるか、そして普及するのか、一人一人の心がけと工夫が必要です。
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