「新・暴れん坊将軍」嫡男役の西畑大吾が「松平健さんは自慢の父です!」
テレビ朝日系で2025年1月4日に放送される「新・暴れん坊将軍」(午後9:00)の主演で八代将軍・徳川吉宗役の松平健と、吉宗の嫡男・家重を演じる西畑大吾(なにわ男子)が、新年の放送を前に囲み取材会を開催。お互いの印象や撮影秘話を語った。 そろいの羽織ばかまで取材会に登場した松平と西畑。「前々から熱望していた『暴れん坊将軍』の復活が17年ぶりに現実となり、本当にうれしい限りでした」と、復活を待ち望んでいた気持ちを笑顔で話した松平に対し、西畑は「歴史ある作品なのでとても光栄なことだなと思いましたし、何より、上様の嫡男役とは思ってもいなかったので驚きましたが、すごくうれしかったです。脚本を読んでドキドキワクワクしていました」と、自身が生まれる前から多くのファンに愛されてきた伝説の時代劇に出演できる喜びを語った。 今回が初共演となるため、初対面のエピソードを聞くと「初対面でいきなり『“マツケンサンバⅡ”、歌っています』と言ってくれて…(笑)」と、西畑が松平に語った言葉が明かされ、西畑は、「ファンなのでとにかく『好きです』という気持ちを伝えようと思って…。『“マツケンサンバⅡ”が大好きです。よく歌わせていただいています』というあいさつから入りました!」と松平への思いを初対面のあいさつに込めたことを告白。 その気持ちを受けた松平は、「そのおかげで最初から打ち解けた気がします(笑)」と言い、「『暴れん坊将軍』に息子が登場するのは初めてなので、西畑さんの参戦はとても新鮮でしたね。今回は、息子たちの存在や史実に沿った内容が盛り込まれるなど、今までとはちょっと違う、新しい『暴れん坊将軍』になったなと考えています」と西畑が「暴れん坊将軍」に新しい風を吹かせたことを喜んだ。
新しい風といえば、今作は三池崇史監督が指揮を取ったことも話題となっている。「やはり以前のシリーズとはタッチが違いますね。立ち回りにしても、手元などたくさん細かいカットを撮っていました。それがどうつながるのかすごく楽しみですね」と言う松平は、「バイオレンスの巨匠・三池監督には“残虐”なイメージがあったのですが(笑)、この『新・暴れん坊将軍』ではこれまでの世界観を尊重してくださって、斬新でありながらシリーズのイメージも踏襲して撮ってくださったと感じています」と、三池監督の作品への敬意に感謝。西畑は「撮り方も独特ですごく早いんですよ。バンバンバンバン撮っていくのでビックリしました。でもあらゆる角度から撮るのではなく、一瞬一瞬を収めるという形だったので、そこはすごく新鮮で勉強になりました」と三池流の撮り方に刺激を受けた様子だった。 本作ではシリーズ当初より、松平が、将軍・吉宗と市井に姿を表す時に吉宗が貧乏旗本の三男坊・新之助に扮(ふん)するという、いわば二役を演じている。それと同じように西畑も、まひを抱える将軍家の嫡男・家重とべらんめえ口調の福太郎を演じ分ける。その演技を見た松平は「家重も城の中だけでなく、ひそかに町に出ているんです。陰と陽というか、その使い分けがハッキリしていて素晴らしかったと思います」と西畑の“二役”を評価。 西畑自身は「家重は顔や右手にまひを抱えている役柄で、基本的に左手しか使えない状態で殺陣を行うのは、とても大変でした」と、演じるうえでの苦労があったことを明かす。「でも松平さんにたくさんアドバイスをいただいたことで、左手しか使えないことが逆に家重の個性につながり、難しかったけど演じていて楽しかったです。べらんめえ口調は使ったことがなかったのでイントネーションが難しく、監督にアドバイスいただきながら臨みました」と、松平や監督らのサポートがあったことで役を完成させたと語った。