Sing Like Talking、最新ライヴ映像作品先行上映会にメンバー3人揃って登壇
Sing Like Talkingが、10月19日に神奈川・横浜のローソンユナイテッド・シネマSTYLE-Sみなとみらいにて、10月30日(水)にリリースされる35周年記念ライヴ映像作品『Sing Like Talking 35th Anniversary“OFF THE CHAIN”Live at TOKYO DOME CITY HALL 10.01.2023』の発売に先駆けた先行上映会を開催しました。 今年初となるメンバー3人揃っての登壇トークショーもあり、完売となった同イベントでは、FLEXOUNDという没入型音楽体感システムを全席に導入した会場で行なわれ、訪れた人たちは、背もたれから体感する迫力のある音やクリアな映像に圧倒。また、開演前にはファン同士が再会を喜ぶ姿が見られたり、藤田千章が仕切って客席全体での記念撮影も行なわれるなど、なごやかなムードに満ちた約2時間のイベントとなりました。 この日は、朝からFM横浜『FUTURESCAPE』(DJ、人気放送作家・脚本家である小山薫堂と柳井麻希)の番組への生出演をメンバー3人で登場し、プロモーション稼働も実施。今後のSing Like Talkingの活動に関しては、公式サイトをご確認ください。 [オフィシャル・レポート] 10月30日にリリースされる、彼らの最新ライブ映像「Sing Like Talking 35th Anniversary“OFF THE CHAIN”Live at TOKYO DOME CITY HALL 10.01.2023」は、昨年10月に行われたデビュー35周年記念ライブの模様を収めたもの。東京公演のステージを収録しているのに加えて、リハーサルで談笑するメンバーや大阪公演のバックステージの様子もフォローしたドキュメント映像をたっぷり収録。35年目のSing Like Talkingのリアルな姿を伝える内容だが、この上映会会場はFLEXOUNDという没入型音楽体感システムを全席に導入しており、彼らの演奏のグルーヴィーな魅力を、文字通り体で感じる趣向だ。 さらに、上映後にはメンバー3人が登壇。3人揃ってファンの前に登場するのはこの日が今年初ということで、地方からも熱心なファンが集まり、チケットは完売。開演前には、ファン同士が再会を喜ぶ姿や上映内容を案内するモニターに映し出されたSing Like Talkingの表示を撮影する光景も見られ、さながらコンサート前のようなはしゃいだ空気がこのイベントへの期待の大きさを感じさせた。 さて、上映が始まると、その高揚した空気も一気にスクリーンに吸い込まれたかのように映像に集中し、その客席の集中力が約90分の上映中、ずっと途切れずに会場を包んでいたのが印象的だった。そして、上映が終わったところでハッと我に還るような、穏やかに緩んだ空気が流れたのだが、その反応は没入型音楽体感システムに因るところも大きかっただろう。なにせ、力強いベースやタイトなドラムのキックが座席の背もたれからグイグイ感じられ、その上に佐藤竹善の表情豊かなボーカルや西村智彦のエネルギッシュなギター・ソロがクリアな映像とともに目と耳から飛び込んでくるので、まさに音楽に抱かれているような感覚になるのだ。 もっとも、上映終了後に登場したメンバー3人はその心地よい緊張とは対照的になんともリラックスしたムードで、とりわけ昨年ステージ4のガン治療から見事に生還してステージに立った西村の脱力した発言を他の2人がイジるユーモラスなやり取りが、土曜日の午後の平穏な日常に会場を引き戻し、さらには藤田千章が仕切って客席全体での記念撮影も行われた。Sing Like Talkingの35年目の音楽の充実とメンバー3人の親密さを満喫した約2時間のイベント、最後は西村が音頭を取っての一本締めで和やかに終了した。 文:兼田達矢 写真:福政良治