滝を眺めながら癒しのひととき…ソウルの新名所「カフェ・ポッポ」
【11月06日 KOREA WAVE】ソウル市西大門区の弘済(ホンジェ)滝向かいに位置する「カフェ・ポッポ(滝)」。国内外の観光客に人気を集め、グローバルな名所として注目を浴びている。 西大門区は高架道路の下にあった老朽化した駐車場と倉庫を改装し、滝を眺めながらリラックスできる水辺テラス付きカフェとして再生した。昨年4月に正式オープンしてから1年半で累計140万人が訪れ、売り上げも20億ウォン(約2億2000万円)に達した。 「カフェ・ポッポ」は、ソウル市が推進する「水辺感性都市プロジェクト」の第1号事業として誕生し、都心の中で滝を眺めながらコーヒーを楽しめる癒しの空間として口コミで広まった。TikTokやInstagramといった海外SNSでも関連動画の累計再生回数が3000万回を超えるなど注目を集めている。 この人気を受けて西大門区は、外国人観光客の利便性向上のため、カフェの隣に「西大門観光案内所」を設置し、多言語対応の通訳者を常駐させた。 また、来場者の利便性を図るため、隣接する旧区立駐車場を拡張し「弘済滝広場」を整備。さらに、2100冊の単行本と電子書籍を備えた「アルムイン図書館」も開設した。 加えて、今年4月からは毎月、水辺テラスで若手ミュージシャンによるミニコンサートを手掛け、さまざまなテーマでの専門家による講演も定期的に開催している。 増え続ける来場者のニーズに迅速に対応するため、カフェの2階部分を増築し、若手アーティストの作品展示や講演会、芸術公演などを開催する文化空間として活用する。また、冬季には水辺テラスに季節限定の温室空間を設置し、訪問客に新しい体験を提供する予定で、クリスマスツリーやイルミネーションなどで年末ムードを演出する。 「カフェ・ポッポ」の収益は地域社会に還元されており、「カフェ・ポッポ幸せ奨学金」として今年5月には中高生や大学生60人に計1億ウォン(約1100万円)を支給した。今月26日にも1億ウォンを追加支給する予定で、来年にはさらに多くの学生に奨学金を提供する。 西大門区のイ・ソンホン区長は「老朽化した空間を感性あふれる空間に生まれ変わらせ、多くの来場者が訪れるようになった。今後も収益金を奨学金として地域に還元し、地域社会への貢献を続けていきたい」と意気込む。 (c)KOREA WAVE/AFPBB News
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