【2024夏有力チーム分析】龍谷大平安は県外招待試合でメンタル強化! 豊富な投手陣と超強肩捕手を軸に近畿王者・京都国際を追う
超強肩捕手、1番センター、堅守の遊撃手などセンターラインに好選手がズラリ
野手は藤原 一輝捕手(3年)が攻守の中心。二塁送球の最高は1.84秒で、招待試合でも1.9秒台のスローイングを連発。愛工大名電戦では盗塁を阻止するなど自慢の強肩を披露していた。打撃でも適時打を含む2安打を記録。バットコントロールもよく、グラウンドでのプレーを見ると視野の広さを感じる。ただ原田監督は「肩は強いですが、それだけです。全然まだまだ」と厳しい評価をしている。中心選手だからこそ、求めるハードルが高い。 1番センター・池山 勇祐外野手(3年)は俊足で、パワフルなスイングが光る逸材。招待試合では打撃面での活躍はなかったが、筋力が増せば、次のステージでスラッガーとして化ける可能性は高い。「俊足を含め能力は高いです。性格的に大人しいので、センターだからこそ、周りに喋られるようになれば、視野が広がります」(原田監督)。 戸田 幸介外野手(3年)は小牧南戦で3打数2安打の活躍。府大会ではレギュラーではなかった。ただ、広角に打ち分けるバットコントロールの高さ、ライトから見せる強肩に驚かされた。原田監督は「能力は本当に高い選手。ただ、大人しいというか、もっと自分を出してほしいですね」と評価している。筆者の目には青山学院大に進んで、楽天入りした中島 大輔外野手を彷彿とさせる選手だった。ちなみに二塁の戸田 大介内野手(3年)とは双子で、幸介は弟だ。 ショートの高橋 琉内野手(3年)は安定した守備をみせており、ゴロの合わせ方が秀逸。投手力が高い龍谷大平安にとって守備が計算できる高橋の存在は大きい。 今は競争の時期。小牧南戦では15人が出場した。原田監督は招待試合が成長の機会になると考えている。 「うちはグラウンドがしっかりとありますから、相手校に来てもらうことが多いんです。ただ、メンタルの強さはホームグラウンド以外の球場でやったほうが絶対に鍛えられます。だからこの機会に、選抜に出場した愛工大名電さん、そして勢いのある野球をする小牧南さんと小牧球場で出来たことは本当に大きいです。応援もあって、公式戦さながらの緊張感で出来たと思います。こうした経験でライバルとの差を埋めていくしかありません」 6月8日には県立岐阜商との招待試合が長良川球場で予定されている。県立岐阜商の創部100周年のイベントで、一般生徒も応援に訪れるという。龍谷大平安にとってはアウェーの雰囲気の中で試合ができるのも大きなプラスになるだろう。 2018年以来、6年ぶりの甲子園出場を目指す龍谷大平安。残り1ヶ月で、驚くような成長を見せることができるか注目だ。