【オーストラリア】９月求人広告0.5％増、３カ月連続で伸び
オーストラリアの９月の求人広告数は、前月比0.5％増加し、３カ月連続での増加となったことが、求人サイト最大手シークによる統計で分かった。求人広告が３カ月連続で増加するのは、2022年５月以来初めて。一方で、求人広告１件当たりの応募数も0.7％増加した。 求人広告数の増加をけん引したのは大規模産業で、小売り・消費財が7.2％増、製造・輸送・物流が1.3％増などとなった。 地域別でみると、４つの州で求人広告件数が増加しており、そのうち、クイーンズランド（ＱＬＤ）州（0.7％増）とニューサウスウェールズ（ＮＳＷ）州（0.5％増）では、３カ月連続での増加となった。 ＱＬＤ州では、小売り・消費財と製造・輸送・物流で労働者の需要が特に強く、求人広告数はそれぞれ7.3％増、3.3％増となった。ＮＳＷ州では、教育・訓練が7.7％、製造・輸送・物流が5.3％、貿易・サービスが2.8％増加した。 一方で、タスマニア州（2.2％減）やビクトリア州（1.3％減）などでは減少となった。 シークの上級エコノミスト、ブレア・チャップマン氏は「広告量が安定してきている初期の兆しがあるものの、市場の不確実性が続いているため、これをトレンドと呼ぶにはまだ早すぎる」とコメントした。
