スキージャンプ 伊藤有希が高梨ら抑え2連覇「冠の試合を取れることはすごくうれしい」
「ノルディックスキー・ジャンプ・全日本選手権」(18日、白馬ジャンプ競技場) ノーマルヒル(ヒルサイズ=HS98メートル)決勝が行われ、22年北京五輪代表の伊藤有希(土屋ホーム)は、1回目に90・5メートル、2回目に92・5メートルを飛び、計229・4点で2連覇を達成した。 【写真】男子は小林陵侑が2位 ベテランが表彰台の真ん中に 90メートルを超えるジャンプを2本そろえ、飛型点も全選手でトップ。試合後は「2本とも間に合わせのジャンプ」と苦笑いしたが、高梨沙羅(クラレ)、丸山希(北野建設)らライバルに競り勝ち、24-25年シーズンインへ弾みを付ける好結果に「やっぱり冠の試合を取れることは、すごくうれしい」と喜んだ。 今夏はアプローチの改善に9割の時間を費やしたが、「見た目と、フィーリングが合わなかった」と、納得のいく手応えは得られなかった。ただ悲愴(ひそう)感はなく「冬は結果が出れば全てよしなんで」ときっぱり。「試せるのは今シーズンまで。来年は磨いていく作業になる。強くなれる方法があれば貪欲に突き進んでいきたい」と前を向いている。 今季は26年26年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪に向けたプレシーズンとなる。目標には世界選手権(25年2月、ノルウェー)をあげ、「個人で金がない。金メダルを狙っていきたい」と意気込んだ。