マウント・イアリ、新作アルバム発売を目前に“心意気”を感じる最後の先行シングルを発表
フィル・エルヴラムが、11月1日(金)にリリースするマウント・イアリ(Mount Eerie)名義としては実に5年ぶりの新作『Night Palace』より、最後の先行シングルとしてディスク2の冒頭を飾る「Non-Metaphorical Decolonization」を配信リリースしています。 2枚組の大作『Night Palace』は、米Stereogumのレビューでも「もしあなたがマイクロフォンズやマウント・イアリのある特定の時代が好きだとしてもこのアルバムにはそれらがあるし、もしあなたが熱狂的なエルヴラムのファンならばこれはキャリアを網羅した大作だ」と評されているように、質量共に圧倒的、起伏に富み聴けば聴くほどに深みを増していくアルバム。完全アナログ録音&ミックスに立ち戻って制作され、ジョアン・カイガーの詩をモチーフにしたタイトル曲を皮切りに、愛娘の咆哮をフィーチャーした1分弱の「Swallowed Alive」から12分に及ぶ短編小説的な「Demolition」まで、日本の雅楽に影響を受けたアンビエンス&リズム、美麗フォーク、ノイズ、ドローン、驚くほど直球&爽快なインディ・ロックなどなど、尺もスタイルも多彩、洞察力にあふれた歌詞と刺激的な音像が満載の内容です。 これまでに、全26曲の中から「Broom of Wind」「I Walk」「I Saw Another Bird」が先行でリリースされましたが、今回はその第4弾「Non-Metaphorical Decolonization」。アメリカ大統領選挙4日前に発売されるアルバムから、現代に生きる表現者としての矜持を感じさせるこの曲を最後のシングルカットとしたフィル・エルヴラムの心意気も感じて頂きたいところです。 『Night Palace』は、2012年以降のマウント・イアリ&ザ・マイクロフォンズの諸作品と同様に、本作もエルヴラム自身のレーベル「P.W. Elverum & Sun」がアナログを、7e.p.がCDを世界独占でリリースします。