伊万里市議が飲酒物損事故、警察には5日後に報告 辞職願を提出し議員辞職 11月17日の地元イベントで飲酒し車運転 前市議会議長
伊万里市の坂本繁憲市議(72)=3期・黒川町=が、17日に開かれた地元のイベントで飲酒して車を運転し、物損事故を起こしていたことが22日、分かった。警察への報告も同日までしていなかった。坂本氏は同日、中山光義議長宛てに辞職願を提出し、許可された。 坂本氏によると、黒川コミュニティセンターで開かれた「黒川町ふるさとまつり」の会場で缶ビール(350ミリリットル)2本と焼酎の水割りコップ1杯を飲み、隣の敷地に止めていた自家用の軽自動車内で2時間ほど眠った後に運転。敷地から県道に出ると縁石で仕切られた歩道を通行し、進行方向の左側にあった道路標識の柱に車体側面をぶつけた。 運転した理由を「イベントの荷物を車に積み込むためで、仮眠したので大丈夫と思ったのが安易だった。弁解の余地はなく、十分に反省している」と述べた。伊万里署には辞職願提出後の22日夕に報告しており、事故の5日後になったことについて「道路標識に損傷がなかったので届け出る必要はないと考えていた」と説明した。 坂本氏は2021年5月から23年4月まで市議会議長を務めた。(青木宏文)
青木宏文