日本代表・ホーバスHC「最後のサバイバルは難しかった」落選の川真田と佐々木も欧州遠征に帯同
7月10日、日本バスケットボール協会(JBA)がパリ2024オリンピックに出場する男子日本代表(FIBAランキング26位)の記者会見を行い、出場選手12名とトム・ホーバスヘッドコーチらが、目前に迫った大舞台への思いを語った。 チームの指揮をとるホーバスHCは、「45人くらいディベロップメントキャンプから選手を見ていて、最後のサバイバルは難しかった。この選手が悪いとかじゃなくて、誰がうちにフィットするかを見ていた」と、約1カ月半に及んだ選手選考過程を振り返り、チームの様子について「雰囲気は良かったけど、プレッシャーや緊張感も結構あったかなと思う。今日12人で練習をして、雰囲気がちょっと変わった。落ち着いた感じ」と、サバイバルを終えた選手たちの変化を感じたことも明かした。 また、パリ五輪メンバーの最終候補に名を連ねながら惜しくも落選した川真田紘也と佐々木隆成が、負傷離脱者などに備える「リザーブメンバー」としてヨーロッパ遠征に帯同することも発表。会見に同席した東野智弥技術委員長は「佐々木は三遠ネオフェニックス、川真田は長崎ヴェルカ。クラブの協力体制が本当にすごくて」と、選手を送り出すBリーグの各クラブに感謝を示した。 会見冒頭に挨拶したJBAの三屋裕子会長は、「一昨日に12名が決まりました。トム・ホーバスHCは本当に悩んだことだろうと思いますが、いま彼が考える“最高のチーム”ということでお披露目させていただきます。選手たちは日本代表、オリンピアンとして誇りと覚悟を持って戦い抜いてきてくれることと思います」とコメント。 続けて、「もう一つ、私がずっと“パリ五輪自力出場”と思い描いていたのが、今回7名、東京五輪の経験者がおります。東京からパリへ引き継がれたなと。五輪の伝統が日本バスケットボール界、男子バスケットボール界に引き継がれたなと思います」と、2大会連続の五輪出場が持つ意味についても語った。 パリ五輪でベスト8進出(予選ラウンド突破)を目標に掲げる日本代表は、今後ヨーロッパ遠征を実施し、非公開の強化試合1試合と、日本時間19日27時から五輪初戦でも戦うドイツ代表(同3位)、21日27時からNBA屈指のスターであるニコラ・ヨキッチを擁するセルビア代表(同4位)と強化試合を実施。パリ五輪の予選ラウンドでは27日にワールドカップ王者のドイツ代表、31日に開催国のフランス代表(同9位)、8月2日に世界最終予選を勝ち抜いたブラジル代表(同12位)と対戦する。
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