「応援しなくていい」神戸MF山口蛍の背番号「96」がSNSで思わぬ波紋…異例反論にサポーターが見せた意外な反応とは?
J1リーグ王者、ヴィッセル神戸の新背番号が10日に発表され、元日本代表MF山口蛍(33)は「5」から「96」へと変更になった。「ふざけている」という批判を含めて、SNS上ではさまざまな意見が飛び交う事態となったが、山口は自身の公式インスタグラムで、愛犬「クロ」の名前にちなんだ背番号だと説明。さらに「ふざけているとか、応援出来ないって人は僕の事は応援出来なくてもいい」と異例の反論を展開した。 【表】高校サッカー選手権で「覚えておいて欲しい逸材5人」
王者・神戸の新たな陣容が、この日の始動前に背番号順に発表された。 現時点で総勢31人。しかし、本来ならば5番目に登場するはずの山口の名前がリストにない。昨年7月にアンドレス・イニエスタ(39、現エミレーツ・クラブ)が退団した後は、キャプテンを引き継いだ攻守の大黒柱にいったい何が起きたのか。 慌てた神戸のファン・サポーターは、リストを最後まで見てひと安心し、同時に驚いた。チーム内で最も大きな「96」へ、山口の背番号が変更されていたからだ。神戸のクラブ公式X(旧ツイッター)でもほぼ同時に発表されたリストに対しては、SNSやネット上で、ファン・サポーターからさまざまなコメントが山口の背番号に対してポストされている。 例えば「蛍選手が居らんって思っていたら、まさかの背番号96番って、なにゆえに」と変更を不思議がるコメントがあれば、背番号96を「苦労」と受け止めた上で「蛍さん、苦労を背負うのね」と山口を心配するコメントもあった。 あまりにも大胆で、なおかつ想定外の変更だったからか。なかには「ふざけている」や「もう応援できない」などの批判的な声も含まれていた。 騒動を招いていたなかで、初練習後の夕方には山口が自身の公式インスタグラムを更新。セレッソ大阪から移籍した2019シーズンから5年間にわたって背負い、自身の象徴にもなっていた「5番」を、新シーズンから変更する理由を投稿した。 「2024年シーズンスタートしました!発表があった通り今年から96番に変更しました!理由は言わなくてもわかるとは思いますが、@kuro_0607背負って闘います!」 愛犬家で知られる山口は黒色のパグ犬種「クロ」を溺愛し、愛犬用のインスタグラムを開設して微笑ましい写真を投稿している。そのアカウントが上記の「@kuro_0607」であり、新たな背番号はクロに語呂を合わせたものだとまず説明した。 さらに「批判的な意見はあるみたいですが」と前置きした上でこう続けた。 「決してふざけているわけでもないし、99番まで選べるってなった去年から96にすると決めていました!去年は変えられるって知ってから言ったら遅くて無理って言われたので!」 世界ではイタリアのセリエAが「1」から「99」までを使用可能としていて、名門インテルでプレーしたDF長友佑都(37、現FC東京)は「55」を背負っていた。 Jリーグは昨シーズンから、それまで「50」だった背番号の上限を「99」に変更。生まれた年など、多くの選手がこだわりのある数字を背番号としている。 例えば元日本代表GK権田修一(34、清水エスパルス)は、子どもの誕生日である5月7日にちなんで「57」へ変更している。山口もさっそく「96」への変更を希望したが、申請期限を過ぎていた状況もあって断念。今シーズンに2年越しの希望をかなえた。
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