セーヌ川周辺は規制 電車は本番仕様、準備進むパリ―近づく祭典・26日で五輪開幕1カ月前
【パリ時事】パリ五輪開幕まで26日であと1カ月。 フランス国内では総選挙が急きょ前倒しで行われることになり、国民の関心は政治に傾いている。選挙の結果次第では五輪に影響が出る可能性もあるが、大会の準備は佳境に入った。 【写真】道路を封鎖し、会場設営が進むコンコルド広場 パリの象徴エッフェル塔には7日に五輪マークが取り付けられた。五輪の気配が漂い始め、大会組織委員会のエスタンゲ会長は「パリ大会のシンボルが完成した。最高のものを達成できる準備は整っている」と語った。 開会式の舞台、セーヌ川周辺は早くも交通規制が敷かれた。アレクサンドル3世橋は車両通行止めとなり、開会式の船上パレードを見るための観客席を橋に設置。ブレイキンなどの会場となるコンコルド広場でも付近の道路が封鎖された。市中心部のため、市民の足などに影響も生じているが、設営準備が進む。 公共交通機関も様変わりしてきた。本番で観戦客らが利用する地下鉄では到着駅名だけでなく、駅最寄りの競技会場も車内アナウンスで紹介されている。 パリ地域全体の公共交通機関の大会中の運行計画も発表された。全体で15%増便、主要路線は60%増とし、受け入れ態勢を整える。