スクワットでポイント付与 大学などが駅構内で実施 “スポーツ健康都市”目指す/台湾
(台北中央社)台北メトロ(MRT)中正記念堂駅構内に、スクワットをした人にポイントを付与する機器が設置された。台湾師範大学(台北市)が協力企業などと手を組み、革新的なサービスを通じてスポーツ健康都市をつくることを目的に、期間限定で運用している。 8日、同駅で関連の記者会見が開かれ、台湾師範大体育・スポーツ科学科の張少熙特別教授や台北メトロ駅務処の胡正倫処長などが出席した。取り組みに協力する公的研究機関、工業技術研究院の担当者は、機器に最新のAI(人工知能)技術を取り入れたと説明。利用者がカメラの前で手を振ることで測定が始まり、機器はその場で利用者の動きの正確性などを分析すると話した。 研究開発費を支援した全鋒事業(台北市)の于蓓蒂総経理(社長)は、欧米各国は都市でのスポーツを推進し、道路や関係設備の改善を行うことで人々がいつでも運動できるようにしていると言及。台湾のスポーツは多くが運動場やスポーツセンター内に限られているとした上で、今回の取り組みを通じて人々がメトロに乗るついでに運動できるよう動機付けできればと期待を寄せた。 機器は同駅5番出口付近に設置され、運用時間は午前8時から午後8時まで。利用は一人につき1日1回までで、75秒の制限時間内にスクワットを20回行えれば、通信アプリLINE(ライン)が運営するLINE ポイントが20台湾元(約100円)分、付与される。スタッフが常駐し、利用者からの質問などに応じる。取り組みは9月末まで。効果が見られ利用者が延べ1万人に達すれば、2度目の実施を検討するという。 (許秩維/編集:田中宏樹)