「コンディショニングをもっと広めたい」 大工の見習いから”アスレティックトレーナー”になった理由とは
自分の技術には何かが足りない、根本的な改善のために必要なものとは
「患者さんにマッサージや鍼灸で痛みを取り除いてあげたはずが、また少ししたら痛みを訴えて来店される。何か足りないのではと思うようになりました。自分にとっての武器はマッサージと鍼灸。これでできるのは、からだを緩めること。ただ、それだけでは症状が戻ることが多いことを痛感し、もっと根本的な改善がしたいと思うようになったんです」 ちょうどその頃、あるアスレティックトレーナーと出会います。藤田さんは、これだ!と確信しました。 これまで行ってきた鍼灸とマッサージはコンディショニングの一部にすぎず、もう一歩踏み込んだ、動きのなかで体をコントロールしていくことが必要なのだと気づいたそう。 そこから必要な資格を取得した藤田さんは、その後東京オリンピックや世界選手権への帯同やスタジオ開業など、今の活躍につながっていきます。 固まったところを緩めて終わりではなく、動き続けられるように弱いところを強化し、体に効率的な動きを学習させていく。自分の体を自分でコントロールできるようになることがコンディショニング。 もっというと体の動きだけでなく、食事などもコンディショニングに欠かせない要素となるのだそう。ヨガやピラティスに続く新しいコンテンツとして、コンディショニングは今後注目されそうです。
miho