【小倉競輪(ナイター)GⅠ競輪祭】九州勢の一番星は荒井崇博 松岡貴久は落車に負けず3着で2予A進出
<21日・小倉競輪・3日目> 【九州王国 再興へ】 3日目10Rをもって1予は終了。総勢17人が出場した九州勢は6人が2予B、3人が2予A入りを決めた。 3日目にして九州勢に待望の白星が舞い込んだ。4R、荒井崇博が鐘4カマシの犬伏湧也マークから差し切った。「犬伏君に付いていけているからいいんじゃない? 100%の余裕はないが、レースは見えていた。悪くはないよ」。ダイヤモンドレース入りは次点となったが、初日の4着から巻き返しに成功した。4日目9Rは再び犬伏を目標に、先月の寛仁親王牌に続くGⅠ準決進出を目指す。
松岡貴久が逆境をはねのけて2予A入りした。3日目は指定練習中に落車。「(嘉永)泰斗とコミュニケーションを取っていた時に他選手と接触しちゃいました」。左臀部(でんぶ)の打撲と擦過傷に見舞われたが、「ケツが3つに割れたけど、体は大丈夫。ケイショウ、ケイショウ、菊地圭尚」と出走を決意。阿部将大マークから外伸びて3着と結果で無事をアピールした。2予A9Rは犬伏―荒井の後位から、2019年高松宮記念杯以来のGⅠ準決入りを狙う。
山田英明も3日目6Rで2着に入り、2予A10Rに進出。しかし、番組表を見つめる山田は苦々しく笑うばかりだ。「目標がいない…」。九州勢は自身のみで、山口の桑原大志と西日本2車の番組だった。「こういう番組になるとは予想していなかった。先行一本? やめてください(苦笑)。桑原さんに任されたからには、自力自在で頑張ります」。今年の九州勢唯一のGⅠファイナリストが底力を発揮する。