中沢元紀“航平”、小林虎之介“太一”には心を開いて笑顔になる姿が胸熱<ひだまりが聴こえる>
中沢元紀と小林虎之介がW主演を務めるドラマNEXT「ひだまりが聴こえる」(毎週水曜深夜0:30-1:00、テレ東系)の第2話が7月10日放送された。人と距離を置いてきた航平(中沢)だが、太一(小林)には心開いて笑顔を見せる姿が描かれて、見ている方も笑顔になって胸が熱くなった。(以下、作品のネタバレを含みます) 【写真】笑顔がまぶしい…試合後に太一(小林虎之介)と水をかけ合う航平(中沢元紀) ■「ひだまりが聴こえる」とは 本作は、文乃ゆきによる同名コミックが原作。難聴によっていつしか人と距離を置くことが当たり前になってしまった大学生の杉原航平と、明るく真っすぐな性格の同級生・佐川太一が、聴覚に障がいのある生徒に講義内容をリアルタイムで伝えるボランティア“ノートテイク”によってつながっていく姿を描く、切なくもはかないヒューマンラブストーリー。 また、太一の友人・横山智紀(通称:ヨコ)を宇佐卓真、同じく太一の友人・安田哲(通称:ヤス)を夏生大湖、料理教室の先生である航平の母・杉原涼子を西田尚美、太一の祖父・佐川源治をでんでんが演じる。 ■太一は難聴の航平のノートテイカーとなる 中学の頃に突発性難聴を発症した航平は、高校では周りの生徒が気を使ってくれるが、それがかえって太一の心に壁を作っていた。大学生となった航平は人と距離を置くことが当たり前のように生活を送っていた。 ある日、いつものように1人で弁当を食べようとしたところに同級生の佐川太一が突如現れる。バイトをクビになり、おなかをすかせていた太一に、航平は無言で自分の弁当を差し出して去る。その後、航平は耳が聞こえづらいことを知った太一は、弁当のお礼にと、聴覚障がいのある生徒に講義内容をリアルタイムで伝えるボランティア“ノートテイク”に自ら名乗り出て、1回につき弁当1個を条件に航平のノートテイカーとなることに。 昼休み、太一は航平にノートを渡し、航平は太一に弁当を渡す。 ■太一「やっぱ笑った方がいい感じだな」 太一は早速、弁当のふたを開け、「うわー!うまそう!いただきまーす」と弁当を食べ始める。航平は太一のノートを見るが、字が汚くて分からない箇所があり、「ここ、ちょっと解読できないんだけど」と太一に質問する。太一は「なに?」と返すもののろくに航平の言葉を聞かずに弁当をほお張り、「うわー、うめぇ」と感動する。 航平が「ねぇ、聞いてる?ねぇ、ここなんて書いてあるの?」と辛抱強く質問すると、ノートを見ながら「ちょっと待ってな、ちゃんと思い出すから」と真剣な顔をする太一。しかし、太一はノートに描いた似顔絵を指して「あ!この絵いいだろ!ちゃんと特徴をつかめてるというか」と、夢中になって絵の説明を始める。太一はノートテイカーとしてはいまひとつだった。 太一は弁当を食べることに戻って、また「うんま!最高」と弁当を堪能する。けれど、はたと箸を止めて「俺、こんなうまいものばっか食っていいのかな?罰が当たったりしねぇよな?」と航平に真顔で尋ねる。航平は「罰?」と言ってこらえきれずに笑い出す。「ん?なに?」と心外な声を出す太一に、航平は「なんかそこまで感動する?」と聞き返すと、太一は「するよ!だって本当にうまいんだから!」と大声で反論。航平がさらに声を上げて笑うと、太一は「あぁ!笑ったとこ、初めて見た。お前、あんまそういう顔しねぇだろ。やっぱ笑ったほうがいい感じだな」というのだった。 太一によって笑顔になる航平を見るとこちらまで笑顔になってくる。ノートテイカーとしての技術は高くなくても、太一が航平にもたらす影響は大きいと感じられて胸が熱くなった。 ◆構成・文=牧島史佳