職場で「字が汚い」という理由で「書き取りの練習」をさせられます…正直パワハラだと思うのですが、自分が悪いのでしょうか…?
普段パソコンの使用がメインの仕事をしているのに、業務と異なる仕事をさせられることもあるでしょう。字のきれいさは重要な仕事ではない職場で、「字が汚い」という理由で「書き取りの練習」をさせられるのは、パワハラにあたるのでしょうか。 本記事では、パワハラの意味と業務以外の仕事をさせられるとパワハラになるのかを解説します。
職場のパワハラとは
職場のパワハラ(パワーハラスメント)とは、職場内で優位性や立場を利用して、労働者に業務の適正な範囲を超えて叱責(しっせき)や暴行などの精神的、身体的苦痛を与える行為のことです。厚生労働省では、パワハラを6類型に分けているのでそれぞれ説明します。 ・精神的な攻撃 同僚の目の前で上司に暴言を吐かれたり、恥をかかされたりする精神的な侵害は、典型的なパワハラです。人を否定するような発言や脅迫などを日々受けることで、精神疾患を患ってしまうことも多くあります。 ・身体的な攻撃 殴る蹴るなどの暴行や傷害だけでなく、丸めた紙などで頭をたたいたり紙くずを投げたりすることなども身体的な攻撃です。長時間立ったまま電話応対をさせるなども身体的な侵害でパワハラといえます。 ・過大な要求 自分の業務とは関係のない仕事を押し付けられたり、長時間にわたり達成不可能な業務をさせられたりすることなど、過大な要求としてパワハラに該当します。 ・過少な要求 業務と大きく異なる程度の低い仕事をさせたり仕事を与えなかったりすることも、過少な要求としてパワハラにあたります。また誰でもできるような簡単な業務を延々とさせることも、度が過ぎればパワハラとなる可能性があるでしょう。 ・人間関係からの切り離し 職場で無視したり仲間外れにしたり、別室などに隔離したりしてコミュニケーションをとらないなど、人間関係からの切り離しとしてパワハラになる可能性があります。具体的には送別会や忘年会などに出席させない、仕事をさせない、教えないなどです。 ・個の侵害 親族や交際相手について問いただしたり私物を勝手に撮影したりするなど、プライベートに過剰に入り込む行為は個の侵害です。これにより精神的な苦痛を与える場合などは、パワハラになるといえるでしょう。