「ナメクジ野郎だ」ヤンキース獲得報道の新戦力に批判の声 SNSでの遺恨に地元識者も反発「本当に嫌なやつだったんだ」
捲土重来を期するニューヨークの名門が、ようやく契約にこぎつけた新戦力に反発の声が殺到。正式発表を前に波紋を広げている。 【動画】信じられないほどの暴言 ヤンキースGMのメディア対応を見る 現地時間1月11日、米スポーツ専門局『ESPN』をはじめとする複数の米メディアは、ヤンキースが、今オフにカブスからフリーエージェント(FA)となっていた先発右腕マーカス・ストローマンと2年総額3700万ドル(約53億7000万円)で契約合意したと報じた。 ヤンキースにとっては待望の先発投手獲得だ。昨シーズンにチーム防御率3.97と精彩を欠いた名門は、今オフに山本由伸獲得を画策。総額3億ドル(約435億円)の巨額オファーを提示するも、12年総額3億2500万ドル(約471億2500万円)のメガディールを締結させたドジャースとの争奪戦で敗北していた。 さらに今オフのFA市場における先発投手の“目玉”でもあったブレイク・スネルとの交渉も進めたが、年俸契約の話し合いが遅々として進まずに暗礁に乗り上げてしまっていた。ローテーションの強化は難航していた。 そうしたなかで獲得したストローマンは2桁勝利を5度マークし、球宴にも2度された実績を持つ右腕だ。27試合(25先発)に登板して、136回2/3を投げ、10勝9敗、防御率3.95、119奪三振を記録していた。 ただ、この32歳のベテラン獲得にはファンや地元メディアから反発の声が寄せられている。というのも、ストローマンは、ブルージェイズからメッツに移籍した2019年に自身のX(旧ツイッター)でヤンキース投手陣に対し、「あのチームの投手はいつも最後の最後に折れる。あの面子と年俸なら、ワールドシリーズを勝ち抜いてもおかしくないはずなのにね(笑)」と皮肉る投稿をし、その際にファンとも“舌戦”を繰り広げていた。 歯に衣着せぬ正直な言動が人気を集めてはいる。だが、ストローマンに対して快くない心象を抱く、ニューヨーク・メディアの識者も少なくない。地元ラジオ局『WFAN』のグレッグ・ジャンノッティ氏は「ブライアン・キャッシュマン(ヤンキースGM)が、あの男をここに連れてくるなんて絶対にどうかしている」と糾弾。さらに辛辣に新戦力を批判した。 「ニューヨーク(メッツ時代)での彼はひどかったんだ。本当に嫌なやつだったんだよ。クラブハウスではひどい人間と評判で、誰とでもいざこざを抱えていた。とにかくあいつは最低だよ。本当にね。ヘドロであり、ナメクジ野郎だ」 多士済々のメジャーリーグでもここまで言われる投手もなかなかいないだろう。ヤンキースとしては、こうした反発も覚悟の上での強化をするしかなかったと言えよう。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]