皆の思い、大雨呼び寄せ 倉敷ダムで雨乞いのクイチャー 沖縄・うるま
【うるま】県内で少雨が続きダムの貯水率が低下、断水が懸念される中、雨乞いのクイチャー踊りが31日、うるま市石川の倉敷ダムで開催された。宮古島の出身者でつくる在沖野崎(ヌザキィ)クイチャー保存会(平良昌高会長)が主催し、約30人が円陣をつくり、声を掛け合い、手拍子を打ち、踊りながら大雨を呼び寄せようと願いを込めた。 【実際の動画】とどろく雷鳴、雨音そして指笛も
同日は午後の踊りが始まる前から小雨がぱらついていたが、午後1時すぎの踊り開始まもなく、本降りになった。保存会のメンバーは大雨に打たれながら踊り続けた。 沖縄宮古郷友連合会の富田詢一会長は「20年前もここで雨乞いのクイチャーを踊ると、翌日は台風で土砂降りになった。大雨がやんばるで降るよう期待している」とあいさつした。保存会の平良会長は「皆の思いが通じて大雨を降らせた。このあとも恵みの雨が降ってほしい」と思いを述べた。 踊りの前に旧下地町(現宮古島市)出身の上里初子さん(75)が、祭祀の儀式を執り行った。 (喜納高宏通信員)
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