浅草名物「金のオブジェ」には意味があった!2024年東京マラソンで見られる名建築5選
毎年大きな盛り上がりを見せる東京マラソン。2024年はひなまつりの3月3日(日)に行われます。スタート地点の新宿・東京都庁前からゴールの丸の内・皇居前までのコースには、日本建築史を代表する名建築家の手掛けた作品が数多く点在。東京マラソンに参加予定の人はもちろん、テレビ中継で楽しむ予定の人や、建築巡りをしたい人にもおすすめの名建築スポットをご紹介します! 【写真集】2024年東京マラソンのコースで見られる名建築
1.東京都庁/新宿
東京マラソンのスタート地点となる東京都庁を設計したのは日本建築の代表的存在ともいえる丹下健三です。元々丸の内に分散していた都庁舎をまとめる形で、1991年新たに新宿に建てられました。第一本庁舎・第二本庁舎・都議会議事堂の3棟で構成されており、第一本庁舎はパリのノートルダム大聖堂をモチーフにつくられたといわれています。外観の装飾性が高く、東京を代表するポストモダン建築の1つです。
2.東京ドームホテル/水道橋
新宿を出発して7㎞程走ると見えてくるのが東京ドームホテル。こちらも日本建築界の巨匠、丹下健三の作品です。東京ドームシティの一部として全体の調和を図りながら、東京ドームに次ぐシンボルとなるようにデザインされたそう。力強い構造フレームと柔らかな曲面でつくり出されたモダンなデザインが印象的。 外装にはセラミックプレートと透過性・反射性を合わせもつガラスが使われており、周辺の空や景色が美しく映し出される様も素敵です。
3.日本橋三越本店/日本橋
10㎞を過ぎて日本橋が近づくと見えてくるのが日本橋三越本店。1914年に日本初のデパートメントストアとして、建築家・横河民輔の設計により建設されました。アールデコ様式が取り込まれた美しい内装で、店内中央の吹き抜けホールにある、彫刻家・佐藤玄々が手掛けた天女(まごころ)像は同店の象徴的存在となっています。2016年に国の重要文化財に指定され、2018年には建築家・隈 研吾さんによって本館1階の柱、天井、新館の店舗などのリニューアルが行われました。
4.アサヒビール本社ビル/浅草
日本橋から浅草方面へ走ると、川の向こう側に見えるのがアサヒビール本社ビル。ビルの隣にある、インパクト抜群の金色のオブジェが有名です。このオブジェを設計したのはフランスの建築家でデザイナーのフィリップ・スタルク。オブジェは「聖火台の炎」であり、新世紀に向かって飛躍するアサヒビールの燃える心を表しているのだそう。ビル自体も琥珀色のハーフミラーガラスと上部の凹凸がある白い外装で、ビールジョッキをイメージさせるようなデザイン。最上階には一般の人も利用できる展望ラウンジがあり、スカイツリーや墨田川を眺めながらアサヒビールを楽しむことができます。
5.東京都復興記念館/両国
東京マラソンのコース中間地点である両国。中間地点の少し前にある横網町公園内に、東京都復興記念館があります。関東大震災の犠牲者を追悼し惨禍を伝えるために建てられた施設で、設計を担当したのは宗教建築の第一人者とされる伊東忠太。幼い頃から妖怪好きだったという伊東らしく、建物正面から見える4本の柱の上にはかわいらしい怪獣が鎮座しています。復興記念館近くの東京都慰霊堂も伊東の作品ですが、慰霊堂にも同様にさまざまな怪獣や妖怪が隠されているよう。ぜひ見つけてみて。 東京マラソン2024のコースで見られる注目の建築スポット、ぜひ参考にしてください!