なぜこうなった...。J2リーグ、今季のガッカリクラブ(4)残留は運が良かったから…。深刻な得点力不足に悩んだのは?
明治安田J2リーグは、10日に第38節が行われ全チームの最終順位が確定した。シーズンを通してサポーターの期待に応える素晴らしいパフォーマンスを見せたクラブもあれば、まさかの結果に終わり来季に不安を残すクラブもある。そこで今回は、今季のJ2リーグでサポーターの期待を裏切ってしまったチームを紹介する。※スタッツはデータサイト『transfermarkt』を参照。情報は全て11月12日時点。
大分トリニータ 監督:片野坂知宏 最終順位:16位 J1昇格を目標に今季を戦った大分トリニータだったが、最後まで波に乗ることはできなかった。 昨季9位フィニッシュとなった大分は、片野坂知宏監督を招聘。3年ぶりに復活した片野坂体制でJ1復帰を目指した。 しかし、いざ蓋を開けてみると片野坂監督の下でチームは序盤から低迷。黒星が特段に多いわけではないが、勝ちきれない試合が続いた。 上位勢相手にはドローにもちこむ善戦を見せていたとはいえ、「勝ち点」という数字にフォーカスすると期待外れのパフォーマンスだったと言わざるを得ないだろう。 第14節から第22節にかけては9試合連続未勝利、第27節から第32節にかけては6試合連続未勝利と不振に陥り、順位は17位まで下落。降格圏がチラつく危険な順位となったことで、一時は片野坂監督の解任論も噴出した。 それでも、クラブは9月にクラブ公式サイトにて「大分トリニータを応援してくださる全ての皆様へ」と題した声明を発表し、片野坂体制を維持することを明言した。最終的に16位でシーズンを終え、J3降格は免れている。 下位3チームが後半戦で、軒並み勝ち点を伸ばせなかったことで大分は降格圏に沈むことはなかった。その点では運が良かったと言える。 しかし、大分がシーズンを通して奪った総得点数は33。これはJ3降格が決定した18位・栃木SCと並んでリーグワースト2位の数字だ。来季はしっかりと現実を見据えた目標を設定しなければならない。間違えれば、その先に待っているのは降格だ。
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