「失望のパフォーマンス」久保建英、先発出場のレンヌ戦でチャンス創出も現地メディアからは酷評…チームとしての出来も「今夏最悪の試合」
ラ・リーガ開幕に向けて準備に余念がないレアル・ソシエダは、現地時間8月3日にリーグアンのレンヌとプレシーズンマッチを行ない、0-2の敗北を喫している。 【動画】レンヌ対レアル・ソシエダのハイライトをチェック! 夏の休暇を経て7月に始動してから、アラベス(1-2)、ガンバ大阪(1-0)、オサスナ(1-2)と対戦したソシエダがレンヌの本拠地に乗り込んだ一戦、22分に左サイドからのクロスをアルベルト・グロンバエクにダイレクトで詰められて先制を許すと、67分にもアミン・グイリの強烈なダイレクトシュートを浴び、最後まで点差を詰められずに終わった。 久保建英は今オフ3試合目のテストマッチにスタメンとして出場し、右サイドで巧みな突破やホン・アンデル・オラサガスティへの得点機提供、CKのキッカーとしても惜しい場面を演出するなど、幾度か見せ場を創った一方で、45分にはスライディングタックルを仕掛けた相手選手の足の裏が左膝をヒットするという危ない目にも遭い、68分にウマル・サディクとの交代でベンチに退いている。 ラ・リーガ開幕が2週間後に控える中でのテストマッチ連敗となった一戦を、クラブの公式サイトは「負荷が大きい試合でフィジカル面での良いテストになった」とポジティブに捉えたが、マドリードのスポーツ紙『MARCA』は「ソシエダはこれまでのプレシーズンで最も不調なプレーを見せた」と厳しい評価。決定力の欠如や守備面の問題を指摘するとともに、イマノル・アルグアシル監督の交代策も「期待した効果は得られなかった」とした。 また同メディアは、前述の久保のあわや大怪我の場面にも言及し、「前半は非常に激しいタックルが多く、久保が左膝にこれを受けて一時的に心配されたが、最終的には再び試合に復帰している。その後、0-1でハーフタイムを迎えたが、両チームにとっては感情を落ち着ける良い機会となった」と報じている。
一方の『AS』紙は、ソシエダについて「フランスへの遠征から何も得ることなく帰国の途についた。士気を高める良い結果もなく、再び道を示してくれる良い感触も得られず、ギプスコアのチームは戦力補強を強く求めている。この日のチームは、解決策を提供する背番号9の存在や、守備に競争力を追加する選手の存在を欠いていた」と現状を評した。 続いてバルセロナのスポーツ紙『MUNDO DEPORTIVO』も、「ドノスティアのチームは、今夏のプレシーズンで最悪の試合を展開。魅力も、攻撃力も、アイデアも全くなく、ホームチームがわずかに得た得点機でこれを防ぐこともできなかった」と酷評したが、唯一オラサガスティについては「広い範囲での活躍で非常に存在感があり、チームの低調なレベルの中で最も良かった」と称賛し、「久保の良いボール奪取からシュートを放った」と数少ない好機の場面を紹介している。 ポジティブな場面でその名が挙がった久保だが、個別評価の記事では「今夏3試合目の出場となった日本人選手だが、今回も失望のパフォーマンスに終わった。最初のドリブルで相手DFにクロスを阻まれた場面と積極的な姿勢で賢くボールを奪い、それをオラサガスティにパスした場面を除いて、ほとんど何もなかった。アンデル・バレネチェアやアルバロ・オドリオソラとともに、最初に交代を命じられた選手のひとり。改善が必要だ」と、ネガティブな記述となった。 チームへの酷評は地元バスクの日刊紙『noticias de Gipuzkoa』も同様で、「昨季、ソシエダはチャンピオンズリーグで輝きを放ち、選手たちは成功に貢献したが、この日の試合では見どころもなく、期待を裏切られた。彼らが説得力のある結果を出すには、何もかも不足していた」と綴っている。 久保については、危険なタックルの場面を「レッドカードに値する」と糾弾し、「久保との連係でオラサガスティがゴールに迫るが、相手DFに当たって軌道が変わったシュートは、GKステベ・マンダンダの好セーブに阻まれた」「大胆にサイドを駆け上がったオドリオソラに久保がパスを通したが、クロスはシュートに繋がらなかった」と、そのプレーに触れた。 構成●THE DIGEST編集部
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