新宿区・戸山公園で基準値超の鉛・水銀を検出 公園の一部で立ち入り制限
東京・新宿区の都立戸山公園で土壌から鉛や水銀が検出され、東京都は一部の立ち入りを制限しています。 東京都によりますと、戸山公園の改修工事に伴い9月から土壌調査をしたところ、530カ所の地点のうち、およそ4分の1で国の基準値を超える鉛の成分が確認され、1カ所で水銀の成分も検出されたということです。調査結果を受け、都は当面、戸山公園の一部の立ち入りを制限します。公園では11月7日朝から立ち入り禁止エリアの柵を設置する作業が始まりました。 公園の利用者からは「子どももいるので、少し怖い」「まだ幼犬なので散歩中に何でも食べてしまう。ちょっと怖い。みんなが使う場所なので、優先的に調査などしてほしい」などといった声も聞かれました。 東京都によりますと鉛は多いところで基準値のおよそ37倍、水銀はおよそ2.4倍でしたが、都の担当者は「現状で健康への影響はないと考えている」と説明していて、土壌の入れ替えや舗装などの対策を進める方針です。 <戸山公園で鉛など検出 「弾薬の鉛」の可能性> 1954年に開園した戸山公園は、明治時代から戦時中まで旧日本軍の射撃場が存在していました。東京都の担当者によりますと、射撃場で当時使用されていた弾薬の鉛などが検出された可能性があるということです。都は当面の間、鉛などの成分が検出された公園の一部エリアの立ち入りを制限し、土壌の入れ替えなどの対策を行う方針です。