「被害前に女性との”経験”は?」『SMILE-UP.』面談で元ジュニアが聞かれた「驚きの内容」
’23年のニュースを振り返るうえで、故ジャニー喜多川氏による性加害問題をめぐる一連の報道を抜きに語ることはできない。 【ちょっと~どこ見てんの?】すごい!井ノ原快彦の妻・瀬戸朝香が”絶世の美女”と謳われていた時代の危険なショット ’23年3月にイギリスのBBCが放送した『プレデター(邦題「Jポップの捕食者」)』をきっかけに、実名で名乗り出る被害者が相次いだ。なかでも平本淳也氏を代表とする『ジャニーズ性加害問題当事者の会』は対立構造の主軸的な存在として多くのメディアで取り上げられた。国連を動かし、会見で自分たちの主張を発信し存在感を見せていたが、今ではすっかり影を潜めている。 一方で同会に属さず個人で活動していたダンサーの橋田康氏が自身のXで、 《合意書にもサインし一通りの流れを終え、これで一区切りです》 と報告するなど、積極的に発信。『SMILE-UP.』(旧ジャニーズ事務所)から提示された補償案に合意し、補償金も振り込まれたという。同社は’23年12月1日、公式ホームページで、性被害の事実確認が終了した35人のうち30人と補償内容で合意。23人への補償金支払いを完了と発表した。継続して被害者との面談を行い、救済手続きを本格化させている。 ただ、面談を受けた元ジュニアの男性によると、質問内容に戸惑う場面もあったという。 「被害状況と後遺症について重点的に聞かれました。それは当然だと思いますが、ジャニー氏から被害を受けた時の年齢、頻度、期間も聞かれました。その中で、『被害を受ける前に女性との経験があったのか』と質問があって……。 これが補償にどう影響するのかが気になります。つまり、女性経験があれば、補償額が少なくなるのでしょうか。考えれば考えるほどよくわかりません。その質問自体が僕にとってはセクハラでしたけど……」 男性は東山紀之社長との面談も希望していたが、調整中とのことで実現には至っていないという。 一部被害者への補償金の支払いが完了する一方で、相変わらず動きを見せていないのが『当事者の会』だ。同会の関係者によると、 「被害者に寄り添った救済をするために自分たちを『SMILE-UP.』に入れてほしいと要望したので、補償を受けてしまうとその可能性がなくなってしまう。ですので、面談の申し込みすらしていません」 と話した。また「お金目当てです!」発言で批判を浴びた石丸志門副代表には悩ましい問題も……。 「石丸さんは補償金をもらうと生活保護が止められることを心配していました。『SMILE-UP.』は良心的な補償額を提示しているようですが…」(前出・関係者) 平本氏と石丸氏が「SMILE-UP.に入りたい」と発言し、考え方の違いから元『忍者』の志賀泰伸氏、元ジュニアの大島幸広氏、元『Kis-My-Fit2』の飯田恭平氏が脱退し分裂騒動に発展。彼らはいま「脱退組」として行動を共にしている。 「『当事者の会』は誹謗中傷が多く寄せられたことで、身を守るために会見もやらなくなり、発信もありません。そうなるとメディアも報じようがありません。このまま世間的には忘れられる可能性が高いでしょう。今後はジャニーズの在籍証明ができない被害者の受け皿になろうとしているようですが…」(全国紙記者) 在籍確認ができない被害者への補償問題は『SMILE-UP.』にとっても重要な課題だけに、同会が再注目される可能性もある。その時はどのようなメッセージを発信するのだろうか。’24年もこの問題から目が離せない。
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