花粉症から逃げ沖縄でリモートワーク 「トロピカルエスケープ」に会社が補助金を出す理由
「僕がもともと重度の花粉症で、5~6年ぐらい3月丸々東京にいないような生活をしていた。沖縄やハワイに行ってめちゃくちゃ生産性も上がったので、会社の制度として取り入れた」 花粉症による生産性の低下は身をもって感じているという播口氏。リモートワークを推奨する会社であれば、こういった制度を取り入れていくべきだと述べる。 「メンバーから声を聞く限り、生産性は上がっているなと思う。1泊3000円の補助も、自分でもお金を出さないといけないぐらいの値段感ではある。旅行感覚ではなく、あくまでも自分の生産性を上げる仕事のためというのが会社からのメッセージ。従業員のパフォーマンスが上がる意味では費用対効果はいい」
花粉症による労働力低下の経済損失推計について、パナソニックが2020年に行った調査では、花粉の症状が原因で仕事のパフォーマンス低下を感じる時間は1日あたり平均2.8時間、その経済損失は1日あたり約2340億円に上ると試算される。 経済アナリストの森永康平氏は次のように話した。 「花粉症対策だけではない福利厚生の一環というか、社員のモチベーションが上がって、会社への忠誠心とかも上がるなら、トータルで見たら良いのではないか。企業は、顧客向けのサービスや商品のアイデアを出すだけではなく、社内に対してもどうやって効率を上げるのか、アイデアを出していく時代になったのだなと感じる」 (『ABEMAヒルズ』より)