10分で「安全」に ランドローバー・ディフェンダーがセキュリティを強化 盗難対策、英国
高価だが実用的な1台
筆者は、ブラシとホースで洗えるゴム製マットを手前に引き寄せ、清掃作業に取り掛かった。このマットには小さなフラップも付いていて、傷のつきそうなものをトランクに積み込むときにバンパーを保護したり、あるいは長靴を履き替えるためにトランクの縁に座るときにバンパーの汚れから身を守ったりと、いろいろな役割がある。運転席と助手席、後部座席の足元にも同様に実用的なマットが敷かれている。 ちなみに、トランクの縁には、停車中に車高を下げたり上げたりできるボタンがある。これは大変便利な代物だ。ドアには小さな収納スペースもあり、安全ベストや掃除用具、手袋、犬のリードなどを入れておくのに使える。 JLR(ジャガー・ランドローバー)は最近、自分たちのことをラグジュアリーなデザイン会社だと思っているかもしれないが、このようなクルマでまだ実用性を考えているデザイナーやエンジニアには敬意を表したい。確かに高価なSUVだが、それでも非常に便利なクルマだ。 筆者はまだこのディフェンダー130でトレーラーなどを牽引したことがない。電動で展開する牽引フックがあり、収納時はまったく目立たない。だが、以前にも同様の牽引フックで荷物を引っ張ったことがあるから、その凄さは知っている。あとで試してみる理由を考えておこう。 掃除を終え、きれいに整理整頓され、安全性が高まったという、実用的で快適なクルマの運転席に戻る。そして、これまでと同じように簡単に生活に溶け込んでいく。
執筆 AUTOCAR JAPAN編集部