杉咲花「自分の知っていることが世界の全てではない」【ウィークインタビューズ・インタビューズ】
編集部が気になる人に会いに行く連載「WEEKEND INTERVIEWS」。第34週は、俳優の杉咲花さんが登場! 3月1日から公開中の映画『52ヘルツのクジラたち』で、自分の人生を家族に搾取されてきた女性・貴瑚(きこ)を演じる。他の仲間たちには聴こえない高い周波数で鳴くため、世界で一番孤独と言われる“52ヘルツのクジラ”。このクジラのような“届かない声=声なきSOS”を持つ人たちに焦点を当てた本作。心に深い傷を持つヒロインを見事に演じきった杉咲さんに、役への思いや作品の魅力を聞いた。 【画像】まだまだある!杉咲花さんのオフショットをもっと見る!
――美晴役で出演している小野花梨さんがきっかけで原作をお読みになられたとのこと。実写化されるなら小野さんが「花に貴瑚をやってほしい」とおっしゃっていたというエピソードをお聞きしました。 2年ほど前に花梨と電話をしていたときにおすすめの本として挙げてくれたのが「52ヘルツのクジラたち」でした。気になって原作本を購入したタイミングで本作のオファーをいただいたんです。さらには花梨の元へ美晴役のオファーが届いたことを知って。運命めいたものを感じました。
――いろいろとお話を聞いていると、お芝居に真摯に向き合う姿がうかがえますが、仕事を充実させるうえでのリラックス方法はあったりしますか? 私にとってのリラックス方法は部屋を片付けることです。部屋ってそのときの心の状態が顕著に現れると思っているので、疲れているときや頭の中が整理されないときほど、部屋を片付けるようにしています。片付けることによって、思考がクリアになっていく感覚があるんです。 とはいえ、常に綺麗にキープすることは難しくて、やっぱり現場に入ると徐々に汚れていくのですが(笑)。