（ブルームバーグ）： 27日の中国株式市場で、主要株価指数が週間ベースで2008年以来の大きな上げとなった。当局の景気刺激策を巡り楽観が広がった。

本土株の指標ＣＳＩ300指数は4.5％高で終了。週間上昇率は16％に達した。香港に上場する中国本土株の指標ハンセン中国企業株（Ｈ株）指数は３％高で引け、18年以降で最長の連騰となった。

ブルームバーグ・ニュースが確認した証券会社からのメッセージによると、上海証券取引所では株価が急騰し、取引開始後の１時間で売買高が7100億元（約14兆5000億円）に到達。注文処理の障害と遅延が発生した。上海証取は声明で、遅延理由を調査中であることを明らかにした。

中国当局がここ数十年間で最も大胆な施策の一つとなる景気刺激策を打ち出したことをきっかけに、投資家の間では、短期間で急速に「ＦＯＭＯ（取り残される不安）」が強まっている。売買高は一連の刺激策が発表される前と比べ３倍に膨らみ、出遅れを回避したい投資家の買い意欲を裏付けた。

ＣＳＩ指数は構成銘柄300のうち266銘柄が上昇。26日には中国が今年２兆元相当の特別国債を発行する計画だとするロイター通信の報道も加わり、より積極的な財政支援を期待する投資家の間で楽観論が強まった。

また、中国の証券規制当局が発表した長期的な投資家の呼び込みを企業に促すガイドラインも追い風となった。

原題：China’s Biggest Stock Buying Frenzy in Years Overwhelms Exchange、China Investors’ ‘FOMO’ Sets Up Stocks for Best Week Since 2008 （抜粋）

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