【いわき】山口に敗れ7位に順位落とす チーム得点王谷村海那の同点弾も2失点で5試合ぶり黒星
J2いわきFCが山口に2-1で敗れ、5位から7位に順位を落とした。 前半7分に先制点を許すも、同23分、MF加瀬直輝(23)のクロスに反応したチーム得点王FW谷村海那(26)のヘディングシュートで同点に追いつき前半を折り返した。だが後半20分に勝ち越し弾を献上。 DF照山颯人(23)を中心とした堅守で4試合連続無失点のチームだったが、2失点で5試合ぶりの黒星を喫した。 いずれもクロスからの失点だった。前半は風下対策を取るも対応ができずに田村雄三監督(41)は「アンバランスだった」と反省。さらに直近4戦は無失点も課題が残る試合だった。指揮官は「これまでのごまかしたポジションや『やられなかったからOK』という感じが今日やられたので、成るべくして成った失点だった」と振り返り「長いシーズンの中でこの1敗をどう捉えるか」と今後のイレブンに期待を寄せた。 ここからまたチームを立て直す。ここまでの全15試合に先発フル出場しているDF照山は「相手のストロングである前線のパワーにやられてしまった」。相手チームの分析を踏まえて対策を練るも上回ることができなかった。さらに「『いつも通りにやれば大丈夫だろう』という甘えが出てしまった」と好調の中で気の緩みも感じていたという。 だが下ばかり向いていられない。照山は「連敗しているチームは上にはいけないので、失点のところは個人で反省してチームに反映したい」と切り替えた。次節は18日、アウェーで最下位群馬と激突する。チームはこの敗戦を機にいま一度、手綱を握り直し、勝利で再出発する。【木村有優】 ○…絶好調のいわき谷村が右からのクロスに頭で反応し、リーグ3位タイの7得点目を挙げた。だが、ヘディングの際に相手選手の頭部に顔面が直撃しゴールと同時に倒れ込んだ。一時はピッチを退くも治療後は再び戻り、最後まで勝利を目指しチーム得点王が走り続けた。試合後、腫れがあることから病院を受診したという。