“絶対女王”藤枝順心が常葉大橘下して12連覇…サッカー静岡県高校総体
◆サッカー◇静岡県高校総体 ▽女子決勝 藤枝順心1-0常葉大橘(2日・エコパ) 女子は藤枝順心が1―0で常葉大橘を下して12連覇を達成した。 “絶対女王”藤枝順心が最後の最後に決めた。0―0で延長戦がちらついた35分ハーフの後半35分。右CKをMF植本愛実(3年)が左足で蹴った。「直接入ればいいし、誰かが触ったら入るように」。思いを込めたキックは、そのままゴール左へ吸い込まれた。土壇場弾で連覇を12に伸ばした。 昨年度のチームは高校総体、高校選手権の全国2冠を達成した。重圧は避けられない中、1月の新人戦で20連覇を飾った後、MF佐藤ふう(3年)と2人が主将に就任した。また、昨年度の攻撃的MFから1列下がってボランチでゲームメイクを任された。2つの大役を託した中村翔監督(35)は「ボランチにしたのは展開力があるからで、経験のある選手」と信頼を寄せる。 22、23日の東海総体(岐阜)で上位2チームに入れば、北海道で7月29日開幕の全国総体出場権を手にする。22年度の選手権から総体と“全国3連覇中”。「昨年より強固なチームを目指したい」。苦戦を勝ちきり、主将の植本は力強く言い切った。 (武田 泰淳) ★常葉大橘・GK田尻結菜主将(後半34分まで無失点も)「PK戦になれば自信があった。セットプレーで決め切る力をつけたい」
報知新聞社