岡田将生インタビュー『ラストマイル』 仕事の原動力は"怒り"と"ときめき"
仕事にときめきは必要か?
ーー孔のセリフで「人生にときめきは必要ない」という言葉が、個人的に一番、孔っぽいなと思いました。このセリフについて岡田さん自身はどう感じますか? 僕は孔ほど諦めてないですけど(笑) 。 ーーときめきは必要ですか? この作品もそうですけど、監督の塚原さん、脚本の野木さん、プロデューサーの新井さん、このタッグの作品でご一緒させていただくのは、すごく嬉しかった。お誘いしてくださったのが、本当に嬉しかったんですよ。そこに対して、ときめきはすごくあって。仕事に対するそういう気持ちは、常にあります。 「次はこれが待っている」、「今撮っているこの作品にときめいているし、次はもっとときめくかもしれない」っていう期待は、ずっと持ち続けているタイプなんです。でも、孔の言っていることは理解できますけどね。彼は本当に社会にも他人にもちょっと疲れて距離を置いているという役なので、すごく物語っているなと。 ーー常に次の仕事にときめくって感じですね。 そうなんですよね。でも「ときめかないとやらない」というのもあります。実際、休んでもいいやって(笑)。 ーーそれも俳優というお仕事をやられている原動力になっているんですね。 そうですね。初めて台本を読ませてもらった時や企画書をいただいたときは、ワーって毎回小学生並にテンション上がってますよ(笑)。 ーーこれから『ラストマイル』を観る方にメッセージをいただけますか? この映画に関しては裏切ることは絶対ないと思います。あとひとつ言えるのは、僕が台本をめくって、一番興奮したのは、やっぱり「アンナチュラル」と「MIU404」のメンバーが出てきたシーン。僕も2つのドラマの大ファンで、同じ世界線で役として存在できることが本当に嬉しかった。それを待っている方々にも裏切らない作品になっていると思います。 あと何度も何度も見返したくなる作品なんです。この極上のエンターテインメント作品を楽しんで観ていただけたら嬉しいです。
取材・文 / 小倉靖史