【台風情報】台風5号 気象庁進路予想も “西寄り”へ変化 週明けに暴風域を伴って東北を直撃か 天気大荒れのおそれ アメリカ・ヨーロッパ 台風進路予想比較【1時間ごと雨・風シミュレーション】
【詳しく見る】12日までの雨・風シミュレーション では、海外の予報機関の進路予想も比較してみましょう。 ■アメリカ海軍の進路予想 次第に進路は西よりに 東北方面へ アメリカ・ハワイにあるアメリカ軍の合同台風警報センター(JTWC)の情報です。ここでは監視すべき対象となりうる熱帯低気圧についての情報や台風となった場合の警戒情報などが表示されます。 アメリカ海軍の9日3時発表の進路予想では、大まかな傾向は気象庁と同じような予想となっていて、北上しながら次第に西寄りへと進む見込みです。東北方面にかなり接近・上陸する可能性があります。 発達ピーク時の最大風速の予想はきのう(8日)までよりもう少し大きくなっていて、これまでより発達する予想です。 ちなみにアメリカ海軍の最大風速はノット表示です(1ノット=約0.514m/s)。ただアメリカ海軍と気象庁では最大風速の定義が異なるため、気象庁の最大風速と単純に比べることはできません。(アメリカ海軍(1分平均風速)の方が、気象庁(10分平均風速)よりも大きな値となります) ■アメリカ海洋大気庁の予想 東北から東日本方面へ向かうデータが多数 台風の進路予報は「アンサンブル予報」という手法で行います。数値予報の計算に使う最初の値をわずかに変えたものを複数計算して、その平均やばらつきの程度といった統計的な情報を用いて進路を確率的に予想するものです。 アメリカ海洋大気庁のアンサンブル予想結果です。これまでの予想でも、気象庁やアメリカ海軍、ヨーロッパの予想と比べて、西寄りに進んで北日本方面に進むと予想していました。まだ進路のブレ幅はあるものの、日本の東海上へ北上した後に進路を西寄りに変える傾向はそろっています。東北方面、または関東方面へ進むデータが他のモデルに比べて多くなっています。 ■ヨーロッパの予想も進路予想が次第に西寄りへ 北日本接近のおそれ ヨーロッパ中期予報センターが発表している予想です。こちらも日本の東海上を北上し後はやや西寄りへ進路を変えて、北日本へ向かう予想データも多くなっています。
まだ予報のブレ幅大きい段階ですが、気象庁と欧米予報機関の進路予想の傾向が、北日本へと接近する可能性でそろってきています。発達のピーク時の勢力もきのうまでよりやや強くなる予想です。週明けは北日本を中心に雨や風・波が強まり大荒れとなるおそれがあります。今後も最新の台風情報に注意してください。 ※正式な台風に関する予報については気象庁が発表する情報を確認してください。
中国放送