「私、夢を叶えに行く!」 パリ五輪自転車トラック日本代表・太田りゆがアスリートとしての集大成へ
netkeirin連載コラム 太田りゆ『ノーメイクな私の本音』
Yahoo!ニュースの読者の皆さん、今月もこんにちは(*´꒳`*)太田りゆです! いよいよオリンピック前、最後のコラムとなります。これを書いている今日は7月28日です。7月14日の飛行機で日本を出て、フランスのルーベでトレーニングキャンプ中です。
充実空間で“いつでも走れる”準備万端
オリンピック本番のレースまで、フランスで3週間と少しのあいだ最終調整をしています。時差や気候に対する身体の調整はもちろん、トレーニングや食事も充実していて、自分のことに集中できる空間をこちらで用意してもらえました!
こちらに来てからのトレーニングは、自分でも感じるくらい調子も良くて、身体も動くし気持ちも入りすぎるくらいに入っています。本番までまだ少し時間があるから、あまり興奮しすぎないようにと自分を抑えるような感覚のもと、日々トレーニングをしていますが、「いつでも走れる」準備ができていると思います!
オリンピックのスーツに袖を通して“誇らしい”
お部屋の一人時間ではノートに自分の気持ちを書いて、自分と向き合ったり、映画やアニメを見たりして過ごします。おやすみの日は、通訳でお友達のアリスとフランスなのになぜか韓国料理を食べに行ったりʅ(°▾。)ʃ、ランチで名物のビーフシチューを食べに行ったりもしました。フランスの街並みはどこもディズニーの「美女と野獣」の「ベル」の街みたいで可愛くて、大好きです♡
7月26日、オリンピックの開会式がパリで行われました。スタジアムでの式ではなく、セーヌ川やエッフェル塔などの中心部を舞台にフランスらしい演出で歴史的な要素も取り入れている開会式でした。私は現地では参加せず、テレビで観戦し、同日チーム内で日本代表のスーツを着て写真を撮りました。
子どもの頃にオリンピックをテレビで観て、憧れて。そんな夢舞台に自分がいよいよ本当に立つ日がもうすぐ来る!オリンピックのスーツに袖を通して、その現実に凄くすごく誇らしい気持ちになりました(˶'ᵕ'˶)
私、夢を叶えに行く!
2016年、自転車を始めた理由『競輪選手になってお金を稼ぐ』からブノワとジェイソンに出会って、私は『自転車競技の日本代表になってオリンピックに出たい』という大きな夢を持ちました。2021年、東京オリンピックをリザーブの立場でみて、『パリオリンピックでメダルを狙えるような選手になる』と誓って、かなりの覚悟を持ってここまでやって来ました。すべてをかけた時間がもう少しでやってきます。楽しみでワクワクな気持ちが8割、不安な気持ち2割くらいでしょうか。 せっかくオリンピックでレースをするんだから、全身でオリンピックを感じて、自分に自信を持って、ここまで支えてくれた仲間や何よりも歩み続けた自分を誇りに勝負をしに行きます。 「楽しんで!」って言う言葉よりも、「今こそ貪欲に勝ちを狙いに行く」そんな気持ちです!真剣勝負をしたことをあとから楽しかったと言えるようにしたいです。だって、その為に何年も苦しくて痛いトレーニングを耐えてきたんだから。身体だって、心だって、生活だって価値観だって全部全部改造したんだから! 7月31日に選手村へ移動して8月7日からいよいよ私のオリンピックが始まります。「アスリート・太田りゆ」の集大成、私、夢を叶えに行く!ガンバレ!アタイ!!