〝女性の像〟は何体ある? 全国の銅像5000体を調べた「銅像探偵団」の答えは 最も多かった女性は
最近、銅像が気になってしょうがありません。誰の銅像が多くて、女性の銅像はいくつある? 近年の流行は? さまざま調べていたところ、ネット上で各地の銅像を集めたサイト「日本の銅像探偵団」を発見しました。いったいどんな探偵団なのか…主宰者に話を聞きました。(朝日新聞デジタル企画報道部・山下知子) 【画像】〝女性の像〟で最多はこの人
偉人と「ご対面できた」 銅像の魅力
主宰している関東在住の遠藤寛之さん(50)が探偵団を始めたのは2003年。歴史が好きで、江戸城を築いた太田道灌(1432~86年)にはまり、道灌の銅像11体(現在は15体)をめぐったのが開設のきっかけです。 「偉人が3次元で建っているってすごくないですか。『ご対面できた』と感じられるのは、銅像の一番の魅力です」 北は北海道から南は鹿児島まで約20人が「団員」として銅像の情報を寄せています。退職後の趣味としている男性が多い一方、女性団員もいます。 銅像とひと口にいっても、奈良の大仏や、裸婦像に代表される街のパブリックアートなど、種類は様々。探偵団では「功績をのこした人物を顕彰するために建てた偉人顕彰像」と、アニメ関連の像を対象としています。 現在、探偵団のサイトには5000体の銅像情報があります。存在は確認しているものの、情報が寄せられていない銅像約千体については「指名手配」し、情報提供を呼びかけています。
名だたる「DOUZOファイブ」とは?
そんな銅像の世界で、「誰」の像が一番多いのでしょうか。 答えは浄土真宗を開いた親鸞(1173~1262年)。探偵団によると、全国で2000体近くあります。 遠藤さんは「当初は、真言宗を開いた空海(774~835年)かと思っていましたが、確認できた銅像数や、浄土真宗の寺院数などから親鸞に軍配をあげました」。 なお、銅像と聞いて多くの人が思い浮かべる、高知・桂浜の坂本龍馬▽仙台の伊達政宗▽上野の西郷隆盛▽渋谷のハチ公▽札幌のクラーク博士――の5銅像を、遠藤さんは「DOUZOファイブ」と名付けています。