国際電話を使った迷惑電話・詐欺が前年ピーク超え急増。発信元は「北米」「スリランカ」「キリバス」など【トビラシステムズ調べ】
トビラシステムズは、「特殊詐欺・フィッシング詐欺」に関する調査結果を発表した。詐欺電話や詐欺SMSに関する独自調査を、2024年3月1日~31日の期間に行っている。
モバイルへの詐欺電話で、大部分を「国際電話」が占める
トビラシステムズの迷惑電話番号データベースに登録された番号の種別割合を見ると、2024年3月は「国際電話番号」の割合が前年の減少傾向から増加に転じ、67.6%に達し、前年ピーク時(2023年11月、62.2%)を超えた。2位の「特定IP電話番号(050番号)」の割合は、前月から減少し13.3%だった。
また、モバイル(携帯電話)への詐欺電話について発信元種別を見ると、2024年に入って全体の件数が急増しており、その大部分を「国際電話」が占めていた。
「国際電話」を利用した詐欺としては、被害者の携帯に着信履歴を残し折り返し電話させ高額な通話料金を狙う「国際ワン切り詐欺」、実在する企業を装った自動音声ガイダンスや偽オペレーターが架空の未納料金等の支払いを求める「架空料金請求詐欺」などがあるという。
3月に確認された国際電話着信で特に多かった発信元番号は、アメリカ合衆国やカナダなどの「北米地域」が最多で、「スリランカ」「キリバス」がそれに続いた。
詐欺SMSについては、宅配事業者をかたる詐欺SMSが増加。全体の8割を占めた。一方で悪用される企業やブランドの名前の変化が続いており、3月上旬は「KDDI」、中旬は「三菱UFJ銀行」、中旬から下旬にかけて「東京電力」を騙るSMSが目立ったとのこと。
調査概要
・【調査対象】詐欺電話や詐欺SMSに関する独自調査 ・【調査時期】2024年3月1日~31日