「電波少年」坂本ちゃん 大病の手術後に5カ月で19キロ減量「歩くことで人生が変わった」
――現在はどのような生活を送っていますか? YouTubeなどでドラマに出たり、お世話になっている友人に紹介された新宿のゴールデン街のバーで店番に入ったりしています。風呂なしの4万7000円の部屋に住んでいます。人の不幸は蜜の味っていうじゃないですか。仕事がないときに人と会うのが恥ずかしい時期があったんですが、友達に「世の中で売れる経験ってなかなかないよ」って言われて。その言葉に救われましたね。 ■病院の先生を好きになっちゃった ――今後のやりたいこと、夢を教えてください。 再ブレークしたいとかは思わないんですよ。すごくハードな日々を経験したので年齢を考えると厳しいなって。でもこの世界は適度に売れるとかではなく、0でダメか100売れるかの極端な世界なんですよね。私は仕事がなくなったときに去った人がたくさんいました。それをひっくるめて目指した世界なので負の感情はないですけど、今も支えてくれる方たちがいる。事務所(浅井企画)もそうだし、ケイコ先生、岡元あつこさんにもお世話になりっぱなしで。「坂本ちゃん、お仕事頑張っているな」と思ってもらえるのが、一番の恩返しかなって考えています。あともう一回メディアでの露出を増やして、気づいてほしい人がいるんです。 ――芸能界の方ですか? 前立腺肥大症の手術をしていただいた病院の先生です!(笑)。外見がタイプなわけじゃないんですけど、好きになっちゃって。「吊り橋効果」ですかね。前立腺肥大症の経過観察でこの前病院に行ったときが最後に会う機会だったんですけど、切ないですね……。先生は私のこと、坂本ちゃんって知らないんですよ。そういうそぶりがなかったので。今後仕事をバンバン増やしたら、「あのとき、手術した患者さんって坂本ちゃんだったのかな」って気づいてもらえるかもしれない。先生に知ってもらうために、メディアで露出を増やそうというのは大きなモチベーションになります。というわけで、みなさん歩きましょう(笑)。 (平尾類) 坂本ちゃん(本名・坂本恭章〈さかもと・やすあき〉)/1966年4月2日生まれ。山梨県出身。日大明誠高から日大に内部進学できず、役者を目指して上京。99年にお笑いコンビ「アルカリ三世」を結成する。2000年に「進ぬ!電波少年」の企画「電波少年的東大一直線」で大ブレーク。東大合格はかなわなかったが、日大文理学部に合格した。その後は「ウッチャンナンチャンのウリナリ!!」にレギュラー出演するなど多数のバラエティー番組で引っ張りだこに。現在は芸能活動の傍ら、新宿ゴールデン街のバーで店番。昨年はYouTubeなどでの配信ドラマ「戦国サウナ」に今川義元役で出演した。
平尾類